子育ては自己犠牲で出来ている?

子どもを一生懸命育てながら、どこかで自分をさみしく感じてしまう時。「私ってなんなんだろう?」なんて思ってしまう。

子育ては自己犠牲で出来ている?

正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、大切な子どもなのに自己犠牲を感じてしまうあなたへメッセージです。

 

「これがお母さん」

というイメージがあって、そうなるために一生懸命子育てを頑張っているアラフォー女性のすみれさん(仮名)。

 

結婚する前から夢見ていた「楽しくて幸せなはずの子育て」が、ある日苦しくなってしまいました。

 

働き者のお母さんの背中を見てきたすみれさんは、ガンバリ屋さんで幼い頃から努力家。

 

でも、苦しくなってしまった子育ての中で、頑張る自分から自信のない自分に変わってしまいました。

 

そしてその頃から「育児って自分を犠牲にすることなのかな」と、抜け出せない迷路にハマってしまったかのような気持ちに翻弄されるようにもなってしまいました。

 

ということで、今日も3つに分けてお伝えする愛のトリセツ、はじめます。

私以外に味方はいない

小さい頃からのガンバリ癖なのか、それとも、自己評価が低すぎるのか。

すみれさんは自己分析をしてみましたが答えがわかりませんでした。

 

だけど、頑張れば頑張るほど虚しくなるし、身体は疲れるし、心も元気になれません。

 

旦那さんは仕事が忙しく、実家は遠方。お義母さんは近くに住んでいるけれど頼れない。

 

なんとなく八方塞がりのような気持ちで日々をこなすのが精いっぱいでした。

 

すみれさんの心の重苦しさの第一要因。

 

それは「人を頼れない」という部分にありました。

 

頑張り屋さんに多い、人を頼ることができないという悩みを、紛れもなくすみれさんも抱えているのだなと、お話をお伺いしていてすぐにわかりました。

 

なぜなら、すべて自分ひとりで解決しようとされていたからです。

 

すみれさんはシングルマザーではありません。

すみれさんのご実家はちょっと遠かったのですが、旦那さんのお母さまは近くに住んでいます。

旦那さんは忙しくてすみれさんのワンオペでしたが、旦那さんにも休日はあります。

 

そんな状況を踏まえたうえで、誰にもこぼさず、誰にも甘えず、誰にも頼らず、心をひとりで重くしていました。

 

もっと頼ればいいのに

もっと甘えればいいのに

もっと話をすればいいのに

って思うことだけれど、すみれさんはそう出来ませんでした。

 

なぜかというと、「母はこなしていた」という想いがあったから。

 

いいえ、これだと言葉が足りません。

「母はこなしていた」からすみれさんも頑張っているのは確かなのですが、その根源は「お母さんに認めてほしい」という気持ちがあったからこそ、のことなのです。

 

頑張ることが最終的な目的ではなくて、頑張った結果をお母さんに認めてほしい、のです。

 

それが、すみれさん自身、「自分以外に味方はいない」という状態をつくっていました。

夫は役立たず

夫婦仲にも影響が出てきて、自分が頼らずにいるものだから、夫は安心して仕事に集中して相変わらず仕事は忙しいまま。

そしてある時、夫は会社からの辞令で単身赴任をすることになり、すみれさんはますます頼れる人がいなくなってしまいました。

 

もともと、夫は忙しい人だと諦めていたから、単身赴任する以前から夫に頼ることはしていなかったすみれさん。

 

心の根底には「うちの夫は子育てに関しては役に立たない」という想いがありました。

 

そう明確にではなかったけれど、子どもを育てるということに関して、夫には頼らずにいました。

 

というか、「夫に頼る」という案が頭にも心にもなかったようです。

 

育児という夫婦の問題ですらそんな状態ですから、夫以外の人に頼るなんていう考えは1ミリもありません。

 

義実家も各種民間サービスもすみれさんの頭には浮かびませんでした。

 

だって、自分のお母さんはひとりで頑張っていたから。私もそうすべきだし、そうできるはず。

そう信じて生きてきたのだから、簡単に気持ちを切り替えることなんてできません。

 

というより、すみれさんは育児に関して「愚痴」というものを誰にもこぼさなかったので、周りの誰もが気づきませんでした。

私のしたいこと全部

そんな状態を引き連れて子育てに全振りしてきたすみれさんでしたが、ある日「私は自分を犠牲にしているのではないか」と感じるようになりました。

 

そうなると、自分が子どもに対してなんとなくキツく厳しくなっているようにも思えます。

そして、単身赴任中の夫に子どもの話を何もしていないということにも気づきました。

 

聞かれなければ答えない

きっと夫は自分にも子どもにも興味がないんだ

そんなふうに思っていたことに「なんてこと・・・」という想いを初めて感じました。

 

義理のお母さんも、自分の息子とすみれさんとの間に出来た孫を可愛がる気持ちと、もっと孫に会いたい気持ちがあることに気づきました。

 

心を閉ざして無理をしていたのは自分だった・・・そう気づいたのは、心の奥にあった重くて黒い氷の塊が溶けたからでした。

 

だけどひとりでは気づけなかった、とすみれさんは言います。

だって自分がそう信じて貫いてきたことだったから。これを覆されたら今までの自分の努力が全部泡になってしまうから。そのことが怖くて現実を見ないようにして来ました。

 

けれど「自分だけのガンバリ」を捨てたことで、自分のことも、自分のお母さんのことも、そして自分の夫のことも自然と受け容れられるようになりました。

 

子どもを育てることに対して「自己犠牲」だなんて感じることもなくなりました。

 

  • やったことは自分の心の内側にある、本当の気持ちに気づいてあげること。
  • 今まで触れないようにしてきた「本心」を洗いざらい吐き出すこと。
  • 自分を受け容れて認めてあげること。

 

そして、口先で「自分を受け容れる」とか「自分を認める」というのは簡単だけど、それだけだと根本解決にはならないのだということ。

 

そこからのすみれさんは、自分のしたいこと全部、子育てを犠牲と感じなくなったことで伸びやかにできるようになっていきました。

stand.fm音声配信|子育ては自己犠牲で出来ている?

stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています

では改めて、今日のメッセージ

子育ては自己犠牲で出来ている?

なんとなく「こんなに私頑張ってるのにな」「なんか空しくなるんだよね」というあなたはご相談ください。


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