男性への嫌悪感:母のだらしなさが原因かも?
好きになった男性だったとしても、時折嫌悪感を抱いてしまうんです。男性に溺れそうになる自分にもゾっとすることがあります。心から愛したり愛されたりって、もう出来ないのかな。
もくじ
男性への嫌悪感:母のだらしなさが原因かも?
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、男性に対する嫌悪感の源がもしかしてお母さん?となっているあなたへメッセージです。
結婚したいのに出逢ってもすぐに別れてしまうし、男性に対してなんだか「小さなわだかまり」を持っているようで、気持ちが晴れないまま婚活している感じなんです・・・と、30代の女性は仰っていました。
- 結婚したいと思いながら、どうも男性に対して壁をつくってしまう
- 親密になっていくと、心が閉じるような気分になってくる
- どうせ私のことなんて簡単に捨ててしまうに決まってる
- 駆け引きしているときは相手も一生懸命だけど、そのうち冷めるはず
- 触れられたり、近寄られたりするのが怖い
恋愛をしたい!愛し愛された関係になりたい!と思っているのに、こんな気持ちが芽生え始めてしまうともうダメで、あっという間に恋が終わってしまうのだそう。ご本人はこの状態を不思議に感じていたようですが、お話をお伺いしていくうちに、あることに気づかれたのです。
それが彼女のお母さんのこと。
彼女の幼少期に両親は離婚して、それからお母さんは女手ひとつで彼女と彼女のきょうだいを育ててきたのですが・・・ということで、本日の愛のトリセツはじめます。
母が父と離婚した理由
ご相談者さまのご両親は、彼女の幼少期に離婚。それに伴って引越しや転校があり、生活環境も大きく変化していきました。
離婚することで女性はそれまでとは一変した暮らしになることが多いのですが、お子さんがいる場合はお子さんももちろん、その影響をもろに食らいます。
たかが引越し、たかが転校と思うことなかれ。
仲の良かった友だちと別れ、慣れない環境や気候に戸惑いながら、徐々に自分自身を慣らしていくのです。
離婚したお母さんは子どもを育てることや自分たちの生活を守ることに必死になりますが、実のところ子どもの気持ちまで気を配るってなかなかに難しいことなのかもしれません。
私も子どもが小5と小3の時に離婚して、それまで専業主婦だったところからフルタイム勤務の仕事に就きました。
学校が終わって帰って来れば家にいたお母さんがいないこと、なんとなくいつもお母さんが忙しくしていることなど、子ども目線で感じるであろうことまで配慮していたかと問われれば、そこは疑問です。たぶん、自分のことでいっぱいだったように思います。
ご相談者さまは30代の女性。幼稚園生の頃の両親の離婚は正直よくわからない、というところがありました。でも、いつも一緒に遊んでいた友だちと別れ、お母さんのご実家がある慣れない土地で暮らすことをすぐに受け容れることが出来たかと言えば、やっぱりそんなにスムーズにはいきませんでした。
そして、そんな幼少期での経験が、大人になった彼女を苦しめることになろうとは、その頃は知る由もありませんでした。
両親が離婚した子どもにとって、その母親が考えることは子どもへの罪悪感がいくつかあるかなと思うのですが、そのひとつに「子どもからお父さんを奪ってしまった」というものが挙げられると思います。
夫婦の話し合いで離婚後も子どもが自由に父親や母親に会えるという環境があれば良いのですが、それが出来ている離婚した夫婦って、実はあんまりいないんじゃないかなと感じます。
そもそもの離婚理由にもよりますから。
旦那さんの浮気やDV、借金や遊びグセ等が離婚理由であれば、別れた妻はたとえ自分の子どもであっても、父親と接触させたいとはあまり思わないですしね。
とはいえ、子どもにとって父親は父親。たったひとりのお父さんなんです。
この30代の女性の場合、ご本人はお父さんになんの不満もありませんでした。だから、少し成長してから知ったお母さんや他のきょうだいにふるっていた暴力の話も、なんだかあんまりピンと来ませんでした。
オトコの人ってこういうもの
実際、この女性が暴力を受けたわけでも被害を受けたわけでもないけれど、きょうだいや母親から聞かされることによって、心にバリアが張られ始められ、そして想うのです。
お母さんは私が守る
子どもは甘えたい盛りで、ワガママ放題やりたい放題を経て、徐々に成長しながら我慢を知るものですが、彼女の場合、親と立場が逆転していました。
いえ、必ずしも親はそう思っていたわけではないし、そういう態度を取っていたわけではありません。ただ、彼女は「お母さんに笑顔になってほしかった」だけなのです。
そのためには・・・
- 私が頑張らなければいけない。
- 私が強くあらねばならない。
- 私がお母さんを幸せにしなければならない。
本来、母親が子どもを守るという立場が、子どもが親を守るという立場を取ることで、愛の流れにも逆流が起こってしまいました。
まだ若いお母さんがやがて恋愛をして男の人が家に来るようになると、小さな彼女は気が気じゃありません。
なんとなくお母さんが困っている様子に見えることもあって、段々お母さんが付き合っているその男性のことが嫌いになっていきました。
お母さんは被害者意識が強めだったから、彼女の前でも愚痴や涙をこぼします。お酒に走って正体不明になることもありました。
お母さんはいつも仕事が大変で、お父さんからは暴力を受けて、今、別の男の人のことでも悩んでいるふうに見えて、彼女はお母さんが可哀想に見えて仕方ありませんでした。
その想いが、思春期に向かっていくにつれ、男性との対抗意識や競争心となってあらわれ、年頃になって恋愛をしても、どこかさめた気持ちで傍観してしまい心が恋からそっぽを向いてしまう。
- 愛したくても愛せないし、自分の気持ちにも自信が持てない。
- いつもどこか付き合う相手を疑いの目で見てしまう。
- なんだか人目も気になるし、落ち着かない自分がいる。
そうだ、私は人を信じることが出来ない。
信じて裏切られることが怖いんだ。
まるでお母さんのように。
そうだ、お母さんのようになることが怖いんだ。
お母さんから聞かされるお父さんや、お母さんが付き合う相手によって、「男の人ってこういうものなんだ」と、そんなふうに心に刻んでしまって小さいうちからビクビクして過ごしてきたのです。
お母さんを大事に思うからこそ
ここには大きな愛が潜んでいます。娘からお母さんへの偉大なる愛が。でも、彼女はお母さんから愛情を受け取っている感じがしていないので、どんどん枯渇していってしまったのです。
お母さんは愛を注いでいなかったのか?といえば、そうではありません。彼女への愛は注いでいたのだと彼女は自分で気づきました。でも、その手前で大きな勘違いにも気が付きました。
お母さんが可哀想と思いながら、彼女は激しく怒りも感じていたのです。
言いたくても言えなかった数々の怒りの言葉。
「のりぴ・・・私、すごくヒドイ言葉を言ってしまうかもしれません」と泣きながら、震えながら彼女は言いました。でも、それを乗り越えないことには、本質に気づくことができません。
「何を言っても大丈夫ですよ」と伝え、ありのままの言葉で、ひどく辛辣でこれ以上ない罵りのつぶてを吐き出しながら、彼女は嗚咽とともに泣き崩れました。
必要なプロセスではあるものの、これはものすごく気力も体力もつかいます。ですが、ここを超えて行くと見える景色は確かにあって、事実彼女は心に癒しのスペースが生まれたことに気づきました。
自由に人を愛したい
愛される自信を持ちたい
のびのびと自分の人生と恋愛を楽しみたい
この本質な願いを、最初のセッションから半年後に彼女は叶え、愛する人と結ばれました。
人はいつからでも変われるし、どんな状況があったとしても人生を選び直すことができる。それを信じて突き進めさえすれば・・・。
stand.fm音声配信|男性への嫌悪感:母のだらしなさが原因かも?
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
男性への嫌悪感:母のだらしなさが原因かも?
今うまくいかない現状の原因、もしかしたら自分の母親かも?というあなたは、一度お話をお聞かせください。