自分で自分を幸せにしてあげられません
恋人とか友人とか、そういう人がいることによって幸福感を感じるのではなくて、自分ひとりでいる時に自分に対して優しくしてあげられません。結果、ひとりでいる自分は不幸に感じてしまいます。
もくじ
自分で自分を幸せにしてあげられません
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、誰かがいてもいなくても幸福感を感じたいあなたへメッセージです。
これ、ものすごく大事なことなんですよ。なぜなら、幸せというものは誰かにしてもらうものではなくて、自分が自分で幸せに出来ることこそが平穏無事な毎日の基本になるからです。
結婚して幸せになる、というのは「結婚相手に幸せにしてもらう」のではなく、「自分が相手を幸せにしてあげる」でもなく、ふたりでさらに幸せを増幅させていこうね、という誓いだと思うのです。
ここで互いに「してもらう」という依存心があるなら、それは不幸な結婚の始まりになってしまうでしょう。
そこで「ふたりでさらに幸せを増幅させていこうね」の「さらに」がある以上、現時点で既に幸せであることが条件になってきます。婚活している人も、恋活している人も、自分が自分を幸せにしてあげているかどうかがとっても肝心なんです。
ではどうやって?自分を幸せにしてあげたらいいのでしょう。ということで、本日の愛のトリセツはじめます。
自分に幸せを感じさせてあげられない理由
自分のことを幸せにしてあげられない人って、不幸な状態でいることに酔っているとも言えるけれど、「不幸そうにしていれば誰かが幸せにしてくれる」なんて思っていることもあったりするのですが、あなたはいかがでしょうか。
自分で自分を幸せにできない人、つまり自分を幸せにしてあげられない人は、自分が幸せになることに罪悪感を持っている場合もよくあります。
30代後半のAさんは、いつもどんな時も「罪悪感」と隣り合わせにいることに、もうずいぶん前から気づいていました。
Aさんとカウンセリングをしていると「申し訳ない」「悪いなぁと思うんですけど」という言葉がとても目立っていました。
実際、Aさんは、Aさんの友だちにも自分の両親にも、そして職場の人に対しても、いつも申し訳なさを感じていました。
- こんな私でゴメンナサイ
- 役立たずで申し訳ない
- あぁもう存在自体が情けなくてどうしよう
なので傍目にはいつも自信がないように見えるかと思いきや、ものすごく完璧主義で一切妥協をしないのです。
これじゃあ疲れてしまうのは無理もありません。
すぐに謝ってしまうその心の裏には、自分を防御するための予防線を張るという無意識の行動がありました。
なんでもパーフェクトを目指すから、自らハードルを上げているような状態。手抜きのない完璧な自分でいることを余儀なくされていた幼少期から思春期、それがオトナになって結婚した後に思わぬ落とし穴に落ちてしまうのです。
自分の浮気による離婚。
これは彼女の心のバランスが「自由」を求めた結果でした。
自分で自分を幸せにしてあげられない人の多くは、こういった完璧主義と罪悪感の狭間で、漂い揺れていることがよくあります。
与えるものと受け取るもの
Aさんは紛れもなく長女で、両親の期待を一手に引き受けていました。
とにかく頑張り屋さんで真面目で、妹や弟の面倒もよく見て、ご両親にとっては「完璧な娘」だったとAさん自身も仰っていました。
でも・・・
それは望んでいたことではありませんでした。
いえ、当時はがむしゃらにそうしていたのですが、セッションを重ねていくなかで気づいてしまったのです。
本当はこうしたかった
本当はこう扱ってほしかった
本当はこんなことやりたくなかった
お母さんに
お父さんに
妹に
弟に
そして、自分に
ブワッといろんな想いが涙とともに溢れ出したのです。
もう遠慮しながら生きるのはイヤだ
人の顔色を見ながら仕事するのはイヤだ
自分の感性を大事にして生きていきたい
そんなふうに心のバリアが外れた頃、彼女に彼が出来ました。子どもが既にいる彼女に年下の彼が告白してきてくれたのです。
罪悪感でいっぱいだった頃は、人から受け取ることが苦手だった彼女。
でもこの時の彼女は違いました。
恐る恐る、でもしっかりと受けとめて、彼と恋に落ちました。もちろんお子さん共々仲良く過ごしています。
幸せを感じるとは何を感じること?
自分で自分を幸せにすると言いましたが、幸せを感じるというのは、いったい何を感じることなのでしょう。
人によってさまざまかもしれませんが、まずは「喜び」を感じることでしょう。
この喜びの種類がまたたくさん存在すると思うのですが、多くは「嬉しさ」や「ときめき」、そして「笑い」などが挙げられるでしょう。
嬉しさを感じていますか?
ときめきを感じることはありますか?
お腹の底から笑うことってあるでしょうか。
もし当てはまるのなら、自分で自分を幸せにすることなんて簡単にできるかもしれません。
でも、嬉しさなんて感じない。ときめきって何?もう何年も笑ってない・・・という場合は、心のセンサーがぶっ壊れてしまっているのかもしれないですね。
罪悪感や完璧主義にまみれて、心の感度が錆びついてしまっているのかも。錆び落としをしないともう何にも感じない不感症な心になってしまいますからご注意くださいね。
stand.fm音声配信|自分で自分を幸せにしてあげられません
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
自分で自分を幸せにしてあげられません
幸せの感じ方はひとりひとり違うけれど、あまりにも不幸に注目し過ぎていると、心の目は「幸せ」を感じることを忘れてしまいます。心の感度を研ぎ澄ませたい!というあなたは、一度お話をお聞かせください。