「笑顔で暮らしたい」という人が本当に望んでいるもの
もっと笑って毎日を過ごしたいんです。気持ちが明るくなるような家庭にしたいです。家族みんなが笑顔でいられたらいいなって・・・そうご相談にいらっしゃる方の殆どに笑顔がありません。
もくじ
「笑顔で暮らしたい」という人が本当に望んでいるもの
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、笑顔で毎日を過ごせたらどんなにいいだろう・・・と思っているあなたへメッセージです。
この願い、もしかすると私のところにいらっしゃるご相談者さまに一番多いものかもしれません。
しかも特に、結婚している女性に多いように感じます。
では、実際そういったお客さまは日常的に笑顔のない暮らしをしているのかというと、実はそうでもないんです。
ただ、なぜそんなに「笑顔で暮らしたい」と願うのかと言えば、その笑顔は「つくりもの」であるということ。
つくりものの笑顔を日頃振りまき過ぎて、疲れてしまっているんですね。
なので、笑顔で暮らしたいという人の心の中にある本音は、もしかすると「笑顔」を願っているのではないのかもしれないのです。
もっとありのままの感情を感じて、ありのままの表情をオモテに出して生きていきたい。
そんな心の叫びが、そういったお客さまとお話をしているとビンビン伝わってくるのです。ということで、今日も3つに分けてお伝えする愛のトリセツ、はじめます。
笑顔でいたい、その理由
先ほどもチラっとお伝えしたように、笑顔で暮らしたい人の本当の願いが「笑顔でいたい」というのは、少し意味合いが異なると思うのです。
だって、人間、喜怒哀楽がある生きものですから、「笑顔しか見たくない」「笑顔しか見せたくない」というのも困りものだと思いませんか?なんかキレイごとみたいで。
そしてもうひとつ大事なこと。
こういう「笑顔でいたい」「笑顔しか見たくない」という人は、他人の表情に敏感過ぎる傾向もあるんです。
それは簡単に言えば「人の顔色を見ている」ということになります。
ということはつまり、自分の感情よりも、他人の表情に振り回されやすいということでもあります。そしてそれは「自分の気持ちを後回しにする」ということにも繋がっていきます。
すると、本来ある喜怒哀楽の表情が「笑顔」という1種類の表情に固定されてしまい、ニセモノの笑顔が顔に張り付いたままになってしまうのです。
ただ、笑顔が張りついているものの目は笑っていません。
心は泣いていたりもします。
時には激しく怒っていたりもするんです。
そしてそれらがけしてオモテに出ることなく、抑え込まれて黒い感情となって胸の奥にコールタールのように溜まってしまっているのです。
笑顔でいたいその理由は、嫌われたくない・否定されたくない・良い人に思われたい等、さまざまな感情に基づいていますが、でも、ニセモノの笑顔を固定していることで誰よりも自分自身に嫌われて、自分自身を否定して、自分にとっては良くない人として生きてしまっているのです。
これが苦しみの源になっていて、笑顔を目指せば目指すほど、心の奥には満たされない想いが淀んで濁って沈んでいるのです。
人間は喜怒哀楽のある生きもの
先ほどもお伝えしたように、人間は喜怒哀楽のある生きものです。
怒ることも哀しむことも、それ自体に良いも悪いもありません。
というかむしろ、それらがなかったら人生の彩りが薄いものになってしまうと思いませんか?
いつも笑顔でいることの弊害は、あなたの周りの人たちをも不安にさせます。
- この人はいったい何を考えているのだろう
- 本心がつかめない人だ
- 笑ってばかりで本音が見えない
等、あなたの心の奥にある本音はいつも隠されたままの人間関係に、あたたかみのある発展は望めません。いえ、仮に人付き合いが広がったとしても深みがないものになってしまうでしょう。
何を今感じているのか
どう思っているのか
それを素直に率直に伝え合える間柄
これは夫婦でも恋人同士でも、友達でも親子でも、あらゆる人間関係に必要なものです。ぶつけ合うのではなくて渡し合う関係。
あなたの心に湧き起こる感情こそが、あなたのすべて。
ある30代の女性は、私のところにいらっしゃった時から笑顔を絶やさずお話ししてくださいました。
ただ、ご自身の辛かった話、苦しかった気持ち、悔しかったことなどを話す時ですら「笑顔」なのです。
もうニセモノの笑顔が固定されてしまっているので、自虐的になるのも当たり前の状態でした。
でも、セッションを重ねていくうちに、この女性の本当の想いや感情が溢れ出して来ました。表情にも変化がみえてきました。
今まで生きてきたなかで、そんなふうに「感情をあらわにすること」を禁じられていたかのように、いろんな想いが噴き出しました。
でもそれでいいのです。それがあるから人間らしいのです。
彼女が変化していったら、それまであまり彼女にやさしく接してくれなかった彼が、彼女のことを大切にするようになりました。
今まであまりにも感情を押し殺していたため、彼は彼女の本心を掴みかねていたのです。
笑顔より大切なもの
「笑顔でいなきゃ」
「笑顔がいちばん」
もちろんそれも大切なのですが、一番大切なのは「素の自分」を持てているかどうか、「素の自分」を他でもないあなた自身が受け容れているかどうか、です。
幼い頃、お母さんが出ていってしまったある20代女性は、笑顔でいることを幼少期に誓いました。ワガママを封印して自分を出すことも自分に禁じて生きて来ました。
当然、いつもニコニコ笑顔。誰に対しても自分を後回しにして尽くして生きてきました。
だけど、本音は違いました。
でも、良い子にしていないと、またこの人も私から離れていってしまう。
そう思うと素の自分を出すことが出来ません。
彼女とのセッションは、彼女の迷いを彼女自身が打ち破って行くところからスタートでした。
恋愛でも仕事でもなんとなく閉塞感を感じていた彼女が、自分の感情を吐き出せた後は、彼女自身は「ミラクルが起きた」と仰っていましたが、それは奇跡でもなんでもなく「当然のこと」が起こりました。
自分の気持ちを素直に表現できるようになったら、周りから大事にされるようになったのです。
それは、とりもなおさず彼女自身が自分を大切にしたということに他なりません。
stand.fm音声配信|「笑顔で暮らしたい」という人が本当に望んでいるもの
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
「笑顔で暮らしたい」という人が本当に望んでいるもの
つくり笑顔は美しくありません。誰にも何も伝わりません。あなたが大切にすべきは、あなたの本当の感情、本当の想いです。これからは素直な自分の気持ちを感じて生きていきたい、というあなたはご相談ください。