10年片想い

彼のことを想ってもう何年になるだろう。一度も告白しないまま、月日だけが経ってしまった。その間、彼には何度か彼女が出来たり別れたり。私は何も変わらないまま、ずっとただ想っているだけ・・・

10年片想い

正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、この想いはいつか終わってくれるのだろうか・・・となっているあなたへメッセージです。

いや、スゴイことですよ。10年片想いできるって。私の友人にもいましたが、今となっては「なんであんなに好きだったんだろう?」という疑問と、もうひとつ重大なことを言っていました。

私、恋をしている自分が大好きだった

というものです。

私もこれ、ものすごくよくわかるんです。両想いも楽しいけれど、片想いの期間ってこれまたとっても楽しいもの。でも、10年片想いしている人は、そのまま15年片想い、20年片想いって継続してしまう可能性大。

 

想いをその相手に伝えることもなく

最初の頃の想いだけで生き抜く

年月が経っても、過去の幻影に恋をし続けている

 

これらは「写真に恋している」「映画の中の自分に恋している」のと同じようなもの。

現実を見ようとせず、過去に生きているだけ。ということで、本日の愛のトリセツはじめます。

10年片想いは人生の無駄?

片想いってただただ時間が過ぎていくっていうイメージありませんか?

大切な誰かを、陰からずっと想い続ける・・・みたいな。

 

  • 告白するわけでもない
  • 近くにいられるわけでもない
  • いつでも会えるわけじゃない
  • 彼女になりたいなんておこがましい
  • 自分を知ってほしいのでもなく
  • 憧れのように見守っていたい

 

触れたら壊れてしまいそうな、はかないシャボン玉のような想いを抱いて、もう何か月?もう何年?あの人を想い続けていますか?

 

長い片想いをしている人がいるとしたら、ここでひとつ質問をしたいのです。

 

そんな想いを抱くことができる純粋なあなただからこそ、その想いに日の目を見させてあげたいと思いませんか?

 

答えが「Yes」であれ「No」であれ、ガラスケースに入れられた美女と野獣のバラのように、あなたの恋は「動かさないこと」「近寄らないこと」「触れないこと」で守ろうとしているものがあるのかもしれません。

 

それはまるで、写真撮影不可の重要文化財や美術館の絵画のように、ただ眺めて満足する「憧れ」のようなものに似ています。

 

そんな恋の在り方を、人生の無駄だなんて誰が決めつけることができるでしょう。素晴らしく尊い想いだと思いますよ。

片想だって恋愛だ

究極の純愛は片想いだと思います。そしてその想いこそ、恋愛に必要なピュアなエッセンスです。

 

いかに「恋愛関係」にある恋人同士の想いが、想いが通じ合った瞬間濁り始めるものか・・・エゴにまみれて、嫉妬に悶え苦しんで、相手を自分の思うがままにさせたくなるワガママな気持ち。

 

これ、片想いの時期にはないものなんですよね。だから、片想いって本当に純粋だなぁと思います。ずっと片想いでいるのって、これ、忍耐力があるというよりも、自分の中のピュアな気持ちでいろんなものが浄化されているんじゃないかなぁって感じるんですよね。

 

想っているその人の存在だけで、自分の内側にエネルギーが湧いてくる。

その人が元気に生きていることが、自分の励みになっている。

素晴らしい存在ですよね、片想いしているその相手の方って。

 

ただ、その状況が苦しくないのなら、です。人間って「欲」があるんですよ。いろんな「欲」がね。で、その欲っていうのは、あって当たり前で、ないと死んでしまうものでもあるんです。

 

食欲・睡眠欲・性欲の3大欲求はよく聞くかなと思います。そのほかにも、承認欲求や好奇心を満たす知識欲、ダラダラと怠けたい怠惰欲、人生を楽しんで長生きしたいなど生き残ることへの欲求である生存欲などもありますよね。

 

こういう「欲」は自然なものなのに、「自分なんかが恋愛しちゃダメだ」「両想いなんて望んだらいけない」「私なんかが愛されるはずがない」と自己否定をして、ハナから恋愛することを自分にさせないようにしているのだとしたら、それは幸せになることに背中を向けていることになってしまいます。

 

究極の片想いは、それを楽しみ、そのこと自体を幸せと感じている人にとっては、素晴らしい人生のエッセンスになることでしょう。でも、心のどこかで「あの人ともっと話したい」「あの人ともっと近づきたい」と思っているのにそうしないでいる、というのは、自分に対して愛情がある行動とは言えません。

 

なぜなら、本当の自分は「話したい」「近づきたい」という本心・本音の気持ちがあるからです。それなのにそうしないというのは、単に「恋する自分って切ない。恋する自分って可愛い。」と自己満足に酔っているだけなのかもしれないのです。

片想いのまま生涯を終える幸福

その状況に満足しているか否か。これが究極の片想いか、はたまた、単に臆病が邪魔して心の内を相手に伝えられずにいるか、どちらかですね。

 

後者の場合は確実に時間=命を無駄にしていると言わざるを得ません。

 

本当は一緒に同じ風景を見て語り合いたい

本当は手を繋いでどこまでも歩いていきたい

本当は一晩中語り合ったりしたい

本当は電話で話したり、デートしたりしたい

本当は優しくされたい、愛されたい

 

そう思っているのなら、10年も片想いし続けていたらダメです。さっさと告白してさっさと玉砕してください。玉砕というのは「片想いの状況を打ち破る」ということです。

 

そういった欲求があるのに告白しないでいるというのは、前にも進めない、後ろにも戻れない状態で、清くもなければ潔くもありません。純愛なんかじゃありません。ただの弱虫のすることです。

 

弱虫と言っても、可愛いものじゃありません。自分が自分のことをダメだと思っている「自分に意地悪な弱虫」です。

 

告白するって恥ずかしいことじゃありません。自分の中に生まれた想いを届けること。それが一番の目標。受け取った人がどうするかは、受け取った人の課題です。

 

あなたの純粋な愛は、あなたの中に置いておいたら腐ってしまいます。エゴと妄想と自己否定にまみれて、ピュアさが激減してしまい、ヒネた気持ちに転換されていってしまうかもしれません。

 

告白の仕方がわからない?

 

大丈夫。そういう恋愛初心者さん向けのご相談もお受けしていますよ。実際、お付き合いしたことがないというのりぴ塾生も、しっかり素敵な恋愛に突入していますから。

stand.fm音声配信|10年片想い

stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています

では改めて、今日のメッセージ

10年片想い

10年想い続けられること、素晴らしいことです。でも、あなたは現実の世界を生きています。その想いはあなたの中だけに納めておくのもひとつですが、現実の世界でかけがえのない経験をすることも「生きる喜び」です。もしかすると、大切なものを見過ごしたり、取りこぼしたりしてしまっていることもあります。一歩踏み出したいな、というあなたは一度ご相談ください。


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