お母さんへの罪悪感で心が重いあなたへ
不思議なんです。自由に行動したいと思えば思うほど、親の重圧を勝手に感じてしまい、身動きがとれなくなるんです。恋愛にしても、一人暮らしにしても、結婚を相手を選ぶにしても、何しろ重くて。
もくじ
お母さんへの罪悪感で心が重いあなたへ
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、お母さんに申し訳ない、お母さんにどう思われるだろう?と思いがちなあなたへメッセージです。
子どもはみんなお母さんが大好きなんです。まず、その前提はお伝えさせてください。
子どもはお母さんが大好きだからこそ、お母さんの笑顔を見ると嬉しくなります。
お母さんが笑顔じゃないと、悲しくなります。
悲しくなるだけじゃなくて、怖くもなります。
怖くなれば不安にもなります。
そして、なんと・・・
お母さんが悲しい顔になるのは
お母さんがつまらなそうな顔になるのは
お母さんが怒るのは
お母さんが不機嫌なのは
私のせいなのかもしれない
僕のせいなのかもしれない
って思ってしまうことって、本当によくあるんです。
- 私が良い子でいればお母さんは笑顔になる
- 私が言うことを聞けばお母さんは褒めてくれる
- 私が我慢出来たらお母さんは嬉しそう
でも・・・
- 私がしたいことをお母さんはさせてくれない
- 私がお母さんの思うことと違うことをすればお母さんは悲しそうな顔になる
- 私がお母さんに反論すればお母さんに怒られる
という経験を重ねていくと。
- 私がしたいことを強引に推し進めること
- 私がお母さんの思うことと違うことをすること
- 私がお母さんの言うことに背くこと
をすることによって、心に湧き上がってくるのは「罪悪感」。
心からしたいことができない
心から恋愛が楽しめない
心から好きなことに突き進めない
という人はそういった罪悪感を抱えていることが多いんです。
そう、お母さんからの愛情を受け取り損ねて、ほしい愛情を得られずに、自分が愛されていると感じることが出来ないまま、子どもから大人への道のりを歩いていきた人はとっても多いんです。ということで、本日の愛のトリセツはじめます。
自由になれない、自由が怖い
たぶん、私のところにご相談にいらっしゃる方の殆どが、こういった想いを抱えていらっしゃいます。
実際に日常生活に起こっている苦しみを感じる出来事は違っても、心の中で渦巻いている想いの根っこは、両親との関係性に紐づいていることが殆どです。
学校の先生や思春期のお友だちとの関係性、職場の上司や成人になってからお付き合いした彼とのことがトラウマになっていらっしゃる方もいらっしゃいますが、それでもやっぱり心をほどいてお話をお伺いしていくと親との関係性は大きく影響しているな、と感じます。
私自身、自由が大好きなはずなのに、自由でいることが怖くなっていたことがあります。
自由になれないという人も、自由になりたいけど自由が怖いと言う人も、小さい頃からあんまり育まれる機会がなかったものがあります。
それは「責任感」というもの。他人に対するというものよりも「自分に対する責任感」があんまり育っていないというか、芽を摘み取られてしまったかのような成長過程を経てきているようです。
多くあるケースとしては過保護。親の敷かれたレールを走るのはイヤだ!という人は多いと思うんですけど、じゃあいざ自分でレールを組んで走ろうってなると、それは怖い。
あんなにイヤだった親の敷いたレールだったのに、そこに乗っていれば責任の所在は「親」になるので、ともかくラクチンなんですよね。
ところが自分でレールを敷くとなると、その全責任は「自分」になるわけで、一気に恐ろしくなるんです。なぜかといえば、自分で自分を信じることが出来ないからです。
結局、親が過保護で、あなたの自由にさせずに親の言いなりになるしかなかったとなると、「自分が選ぶものはダメなんだ」「私が決めたものは間違いなんだ」「私はダメなんだ」となり、自信がつくチャンスをどんどん失ってしまいます。
あなたはお母さんの言う通りにしていれば間違いないのよ。
ほらお母さんの言った通りでしょ。
私からすれば、くそくらえな言葉です。たとえ間違っても、自分で選んで、自分で決めて、そして間違っても悔いのない生き方がしたかった。思春期にね。
よく、そう思っていたものです。
でもね、それすら甘えで、親の思うツボなんですよね。
だって、自分で選びたい、自分で決めたいという想いがあるなら、そんなのいつからだって思い立った瞬間から出来ることなんですもの。
私は心理学を学んで過去のそういった親への想いもケアをしているので、今は「自分で選ぶこと」「自分で決めること」に責任を持つことが怖くありません。だけど、20代~30代の頃はとにかく怖かったですね。
表面上はポーカーフェイスでも、自分の選ぶものにくっついてくる責任が重くて、その責任のことを考えるだけで「だったら自由なんてなくていい」と思ったものです。
だけどそれって本心ではなくて、やっぱり自由に生きていきたい!そう強く思ったから、自由とセットの孤独と責任をしっかり受け容れる決心をしたんです。まぁまぁ勇気の要ることでしたけど(笑)。
お母さんへの罪悪感って?
お母さんに対して罪悪感を持っている人は、ものすごくしっかり者の方が多いんです。そして、責任感をものすごく持っています。自分以外の人に対してはね。ところが、自分に対してはその責任感を発揮できずにいます。
ともかく、人の顔色や人目が気になるのです。自信がない人によくある行動ですが、人目が気になり過ぎて、他人の脳みその面倒を見過ぎてしまうが故、自分の気持ちはいつでも置いてけぼり。
自分の心はしくしく涙でいっぱいだったり、激しい怒りで真っ赤だとしても、表面上は(人から良く思われたいので)穏やかでにこやかな笑顔です。
でも、それって本心じゃありませんから、人といるとものすごく気を遣うし、本音で語り合える人がとても少なく、最悪の場合誰にも心を開けず、結婚して旦那さんがいたとしても本心は包み隠したまま。挙句旦那さんは浮気や不倫に走ってしまうなんてことも起こってしまいます。
人付き合いがヘタというよりも、ホントの自分を蔑ろにし過ぎているため、自分同士が仲良しではありません。
いつも無理をしていたり、出来ないことまで引き受けたり、他人の期待に応えようとしていますから、疲れやすいんですね。
こういうことを繰り返している人は、お母さんへの罪悪感を持っていることがとっても多いんです。
お母さんに本当は言いたかったことがたくさんあったんだけど言えなかった
私が言ったらお母さんを困らせることになる
お母さんはいつも忙しそうだったから
私がオトナになったらお母さんを守るんだ
私がお母さんをラクにさせてあげるんだ
って小さいあなたが「お母さん」になってしまっている。
本当はたっぷり甘えて、ワガママ言って、怒られても駄々こねて、自由気ままで、奔放な子どもらしい子ども時代を過ごしたかったのに、そう出来なかった。
その名残が、人目を気にしたり、自分らしくいられなかったり、自由になりたいけど自由になったら怖いという気持ちに基づいています。そして何より・・・
お母さんより幸せになっちゃダメだ・・・
という想いもしっかりあなたの心の奥に息づいています。
お母さんより幸せになることこそ、罪悪感そのものですから。
もっと自由になりたいあなたに必要なもの
それはもう紛れもなく「責任感」と言えるでしょう。
それは何も、他人に対して責任を取れということではありません。
しっかり者のあなたには、他人に対する責任感はしっかり根付いているから、そこは大丈夫なんです。むしろ、他人に対してはもっと無責任でもいいくらい。当たらず触らず、視線も気にせずで行きましょうと言いたいくらいです。
責任を持ってほしいのは、対自分です。
自分が幸せにする責任感をもっと持ちましょうということです。
あなたの人生の総指揮官はあなたですよね。あなたの生き方、あなたの死の一瞬まで、誰よりあなたがあなたの一番の応援者であり、理解者であり、責任を持つ人であってほしいんです。
他人の誰が、親のどちらかが、あなたに「あれをせよ」「これをするな」と言ってきても、あなたの中の情熱を心から大切にして生きていってほしいのです。
どうしても、どうしても怖い。
一歩踏み出そうとしてもすくんでしまう。
そう仰っていた私のご相談者さまは、私とのセッションのなかで自分の本当の気持ちと、お母さんに対する想いに気づかれ、自分のなかから癒しが起こり、腹黒い自分も清らかな自分も、つまりどんな自分も自分なんだと受け容れてから、身が軽くなって恋愛を心から楽しむことが出来るようになりました。
最初の結婚は自分の浮気で離婚になり、三人のお子さんを連れてシングルマザーになったアラフォー女性のご相談者さまは、私とのセッション2か月目に入ったところで職場の男性から告白をされお付き合いをスタートされましたが、「こんなに恋愛って楽しいものだったんだ」とお子さんともどもあったかい時間を過ごしていらっしゃいます。
何歳だったとしても関係ありません。人生はいつからでもやり直しって出来る。心からそれを望んでいれば、軌道修正なんて本当に簡単なんです。
stand.fm音声配信|お母さんへの罪悪感で心が重いあなたへ
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
お母さんへの罪悪感で心が重いあなたへ
たぶん、お母さんへの罪悪感と自覚している人の方が少ないのかもしれません。ほとんどの方は、自分らしく生きることができない・人目が気になる・人間関係がうまくいかないことが多いというケースに陥りやすいもの。もしあなたがそんな状況を繰り返していらっしゃるようでしたら、そして一刻も早くそんな状況から抜け出したいと思っていらっしゃったなら、一度お話をお聞かせくださいね。