ささやかな幸せを望んでいるだけなのになぜ出逢えないの?
結婚や入籍にはこだわっていなくて、ただ心から信頼できる愛するパートナーがほしいだけなのに、お互いに特別の存在だと認識し合える相手がほしいだけなのに。
もくじ
ささやかな幸せを望んでいるだけなのになぜ出逢えないの?
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、高望みはしていないのにどうして?というあなたへメッセージです。
30代半ばのある女性は、恋愛したいと思いながらも、なかなかその一歩を踏み込むことが出来ずにいました。
一番大きな原因は、心が触れ合う恋愛を望んでいるのに、相手との距離が縮まって来ることに恐れを感じてしまうのです。
常に「自分はダメだ」と思っているがゆえ、ポジティブな人の真似をしてみたりもするのだけど、自分で口に出してみたり、行動することが出来ず。
やっぱり自分はダメだ、という結果に辿り着いてしまうのです。
高望みなんて全然していない
少しでもわかってくれる人がいたなら
それだけで構わないのに
って彼女は言いますが、いやいやこれって結構高望みなことになっているのかもしれませんよ。
ということで、今日も3つに分けてお伝えする愛のトリセツ、はじめます。
高望みではないと言うけれど
彼女の言うその「高望みではない」という相手がどんな人かというと、例えばこんな感じでした。
- まめに連絡できる相手
- 精神的安定をもたらしてくれる相手
- 約束ごとが守れる相手
きっとね、彼女、安心したいんだと思うんですよね。
だから、自分が不安になったときに連絡できて、安心させてくれて、約束をしっかり守ってくれる安心感がほしいのでしょう。
ただ。
こういうふうに「自分の安心のため」に恋人を設定してしまうと悲劇は起こりやすくなります。
なぜかと言えば、人は自分を満足させるために生きているわけではないからです。
じゃあどうやって自分を満足させたらいいのか?と言えば、それは「自分がすること」なのです。
あなたの満足は、自分で満たす。
これを人に求めると悲しみになってしまうのです。
だって、あなた以外の人は、あなたを満足させるために生きているわけではないから。
だから、彼女の望みは高望みというよりは「無理難題」と言った方が正しいかもしれません。
とはいえ、こういう望み
- まめに連絡できる相手
- 精神的安定をもたらしてくれる相手
- 約束ごとが守れる相手
これは心と心が純粋に結ばれている関係であれば当たり前のことでもあります。
連絡したい時に連絡でき、一緒にいるだけでお互いにホッとでき、ふたりの約束は守るのが当然。
これは相手を自分の言いなりにするのでもなく、束縛するのでもなく、ごく自然に思いやりや愛情から生まれる愛の結果起きている事実です。
心がサーチしている相手情報
これが、彼女の場合、ちょっと間違っているのかもしれません。
自分の不安を打ち消そうとして、なぜか逆に不安が山盛りになってしまうとしたら、それはわざわざ自分を不幸の道に向かわせているように思えてなりません。
彼女の言う「常に自分はダメだ」と感じてしまうこと。
そして、そんな今の状態から脱出したいと感じていること。
脱出したくても、その抜け出した先が危険に思えて脱出することが怖いと感じていること。
これらが複雑に絡み合ってしまったのには、幼少期のきょうだいとご両親との関係にありました。
ご両親との価値観が合わないと感じながら、親の前ではいい子でいないとダメだと、そう信じ込んで育ってきた環境。
大人になってひとり暮らしをして、親と離れてみて少しずつ本来の自分を取り戻しつつあるものの、いざ心の密着度の多い恋愛に踏み込もうとすると、やっぱり怖くて尻込みしてしまうのです。
今までだって、彼がいたことがないわけじゃない。
だけど、深入りしたくないし、されたくないと思ってしまう。
こんな状況では心が恋愛対象としてサーチしている相手は、より一層不満をもたらす相手しか目に入らないんじゃないかと思うのです。
心に負っている傷が深すぎて、それどころじゃない印象でした。
ささやかな幸せはどこにある?
彼女の言うささやかな幸せは、実は心の安定にあるのだと感じます。
心の安定は、今さざなみ立っている心の内側をしっかり観察してあげることです。
お話をお伺いしているうちに、彼女はたくさんの「怒り」と「悲しみ」を抱えていることに気づきました。
というのも、職場でも友人関係でも「腹の立つことが多い」というのです。
「そう言う場合どうするのですか?」とお伺いすると、彼女はけして言いたいことは言わず「我慢する」のだそうです。
感情はけしてオモテに出さないそうです。
ご本人曰く「導火線は短い」ということですが、それは自分の内側のことで、外向きには人当たり良くしてしまうんだそう。
その結果、怒りはいつまでもなくならず、おさまらず、イライラを抱えて過ごしているのだそうです。
でも、彼女が抱えているのは怒りだけではありません。
こういう溜め込んでいる怒りは、たっぷり悲しみも含んでいます。
そして、怒りそのものも「今現在起きているもの」とは限らない怒りを纏っているのです。
彼女の場合、その怒りの発散が「食」に向かっていて、やや過食気味だそうですが、これは根本解決しない限り文字通り腹の虫がおさまらないでしょう。
彼女の心が長いこと抱えている問題をおろして、心の内を自分でしっかり出してあげること。
これをある期間続けていくことで、腹に溜め込むことなく素直に自分の想いを外に出せるようになっていきます。
自分否定をしなくなると、他人否定もしなくなります。
人との距離感も適切に取れるようになっていきます。
心に抱えているものを人に話すって、勇気も要るし自分でも全部出しきることって結構大変なことだと感じます。
だからこそ、たっぷり時間をとって自分が自分に甘やかしてあげることってすごく大切だと感じます。
彼女のように幼少期から心をこじらせてしまっている場合、ちょっと時間はかかりますが丁寧に自分をみてあげる時間を今までつくってあげなかったバチなので、遅ればせながらその罪滅ぼしをしているという感じでしょう。
でも、彼女にとってはこれからの人生の方が断然長いはず。
今気づいて本当に良かったです。
stand.fm音声配信|ささやかな幸せを望んでいるだけなのになぜ出逢えないの?
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
ささやかな幸せを望んでいるだけなのになぜ出逢えないの?
なんとなく人間関係に苦しい、恋愛がうまくいかないどころか人との距離感に戸惑う、というあなたは一度お話をお聞かせください。