両親の教えが邪魔:だからお前はダメなんだ
恋愛に限らないんですけど、人に「わかってもらいたい」と思いながら、どうしてもその距離感が苦しくて。距離を縮められれば土足で踏み込まれたような気持ちになってしまい…。
もくじ
両親の教えが邪魔:だからお前はダメなんだ
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、自分との信頼関係が崩壊しているのかも?というあなたへメッセージです。
人との距離感に戸惑ってしまう人は、距離を取り過ぎる人ばかりではありません。
逆に、距離を詰めすぎてしまって相手がびっくりしてしまい避けられてしまうなんてこともあるのです。
警戒し過ぎて距離を取り過ぎる人も、安心だと思って接近し過ぎてしまう人も、どちらも距離感がバグってしまっている状態。
その根底には親との関係性が大きく影響していることがよくあるのです。
ということで、今日も3つに分けてお伝えする愛のトリセツ、はじめます。
このままだと不安より後悔しそう
30代女性のAさんは、人との距離を取り過ぎることで悩んでいましたが、ご自身の分析では「自分と両親の関係」が大きく影響していると感じていました。
とにかくAさんのご両親は、Aさんが小さい頃、Aさんときょうだいを比較することが多かったそうです。
また、Aさんが親の言うことを聞かないと厳しく叱られたそうです。
Aさんが親の言うことを聞かずに行動した結果失敗すると、「だからお前はダメなんだ」ときょうだいの前で言われていました。
Aさんは特に父親のことが苦手でした。
Aさんのお父さんは、自分の考えと違うものは絶対的にダメという考え方。
なので、Aさんはいつも否定され、自分自身を信じられなくなってしまったのです。
このままだと何も出来ない。
ずっとこんな人生だったら、不安というよりも後悔しそう。
今のままなら大きな失敗はしないけど、それでいいのか。
このままじゃいやだ。
人生の時間は有限なんだから。
Aさんはもがいていました。
両親の教えに今も縛られて
大学進学と同時に親元を離れて、少し両親とも物理的な距離が出来たことで、Aさんは少しずつ自分を取り戻してきたつもりでいました。
でも、いざとなるとやっぱり怖いのです。
お父さんから散々浴びせられた言葉「だからお前はダメなんだ」が頭の中を渦巻いてしまうのです。
どうせ私はダメなんだ
そう思うと、恋愛に限らずあらゆる人間関係で不具合が起こりそうな気がしてしまうのです。
私のことをわかってほしい
私のことを知ってほしい
私のことを理解してほしい
私のことを許してほしい
そう思いながら、相手から近づいてこられると身がすくんでしまう。
そうなってしまうのは、本当にそう思っていた人にそうしてもらえなかったことが心の中で想い残しになってしまっているからです。
Aさんが
私のことをわかってほしい
私のことを知ってほしい
私のことを理解してほしい
私のことを許してほしい
そう思っていたのは誰でしょう。
それは紛れもなく、Aさんのご両親です。
それが叶わなかったと思い込んで成長してきてしまったAさんの気持ちを解いてあげることが大事なのです。
この状況を抜け出した先にあるもの
Aさんの気持ちはたっぷり傷ついていました。
もうズタズタに傷ついていたのに、見て見ぬふりをして大人になってしまいました。
心の奥にいた幼いAさんは、背中を丸めてヒザを抱えて、そのヒザに顔をうずめてしくしく泣いていました。
でも、ただ悲しかったわけではありません。
ものすごく怒ってもいたのです。
どうして私のことをわかってくれないの!
どうして私のことを知ろうとしないの!
どうして私のことを理解してくれないの!
どうして私のことを許しくれないの!
そのほかにもたくさんたくさん。
お父さんにもお母さんにも、きょうだいにも。
言いたいことがてんこもり。
涙と鼻水と汗と嗚咽にまみれて吐き出す気持ち。
怒涛のように寄せる激しい気持ちと、絶え間なく寄せる悲しみの波で、Aさんの心は荒れる海の小舟のようでしたが、その海にはやがて凪のような時間がやってきます。
静かな波間に見えてきたのは、真実の想いと素の自分。
本来の自分をようやく迎えに行くことが出来たAさんはもう、距離感に悩むことはありません。
何より自分で自分のことを素のまま受け容れることが出来たのですから。
心の軌道修正セッションは、そんな時間です。
激しい気持ちと優しい気持ちが交差する、かけがえのない時間です。
stand.fm音声配信|両親の教えが邪魔:だからお前はダメなんだ
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
両親の教えが邪魔:だからお前はダメなんだ
自己否定の根っこに気づいて、自分はダメだ!から卒業したい、というあなたはご相談ください。