喧嘩もないから別れる理由が見つからない
付き合い始めてもう2年。なんとなくずるずるしてしまっている感。特に仲が悪いわけでもないけど肝心なモノが感じられない。
もくじ
喧嘩もないから別れる理由が見つからない
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、いいのかな?このままで。このお付き合い…となっているあなたへメッセージです。
ずるずるとしたお付き合いの定義ってどんなものでしょうか。
- 何も目的もないまま電話したり会ったりしている
- デートしてもときめきが伴うことがない
- 気持ちが盛り上がらないまま数か月数年経つ
- 会えても会えなくても気持ちに変化がない
など、いろんなケースがありますが。
共通して言えることは「好きは好きなんだけどね」という、「けど…」という後に続くモノが肝心だということです。
ということで、今日も3つに分けてお伝えする愛のトリセツ、はじめます。
「喧嘩しない」は「別れない」の理由にならない
30代の女性、詩織さん(仮名)は、友人の紹介で付き合い始めた裕之さん(仮名)とかれこれ交際期間が半年を過ぎたところです。
裕之さんは穏やかで落ち着いた男性。詩織さんに対して優しくて誠実で、詩織さんも「良い人だなぁ」と感じてはいるのです。
でもなんとなく「これじゃない感」を感じていて、会っていても頭の片隅に「これでいいのか」という想いがムクムク湧いてきてしまうのです。
彼とのデートの約束をしても、その日が楽しみで待ちどおしくて指折り数えて待つ的な気分になることはありません。
なんなら、タイムリーに詩織さんがその時行きたい場所であればワクワクするけれど、そうじゃない場合は「メンドクサイな」と感じてしまうことだってあるのです。
ということは「これ、彼に会いたいのではなくて、行きたい場所に行けるからってだけでデートしてるのかも」なんて詩織さんは思ってしまいます。
するともたげてくる罪悪感。
自分のことも「これでいいのか」と思うけれど、彼に対しても「こんな気持ちのまま付き合ってていいのか」という、なんとなく罪の意識のようなものが生まれてしまうのです。
少し年上の彼と会っていると、穏やか過ぎて、どんなに詩織さんがワガママを言ったとしてもけしてケンカになることはありません。
彼女が文句を言うことがあっても、彼が言い返してくることはありませんでした。
だからこそ、詩織さんは言えないのです。
別れたい、と。
でも、ケンカがないから別れたくても別れないというのは理由にならないと思うんですよね。
だって一番肝心な「気持ち」が乗っていないのだから。
別れの理由は自分が知ってる
詩織さんは彼への罪悪感と、自分の気持ちにウソをついている罪悪感に苛まれていました。
思えば以前も、同じようにダラダラとした付き合いを重ねてしまい、最終的に相手を傷つけてしまったことがありました。
詩織さん自身もそのことにものすごく傷ついて、もうハッキリしない自分はやめようと心に誓ったのです。
ところが、もともと「ときめく」という気持ちがわきにくいため、婚活をしていることもあって、交際を申し込まれた場合は「イヤでなければとりあえず付き合う」という、割とすぐに「恋人同士になる」というスタンスを辞めることが出来ませんでした。
そう。
詩織さんは自分の気持ちが盛り上がってくる前に、恋人同士になってしまうということを繰り返していたのです。
「友だち同士」のままでいたら、ときめくはずがない・・・と思っているのかそうでないのか、形式だけでも「恋人同士」になれば、ときめきはついてくるものと思っているのかそうでないのか。
詩織さんはどこか「自分の心を置き去り」にする癖があるようでした。
その一方で、彼が出来たり、結婚が決まったりする友だちの報告には、耳も胸も痛くて心から祝福できない自分に対して、またもや罪悪感を持っていました。
自分は心が狭い
自分は人の幸せを喜べない
自分は自分の気持ちさえわからない
そんなふうに自分を狭い穴に追い込んで苦しみを抱えてカチコチにうずくまっていたのです。
別れてもいいんだよ
詩織さんのように、自分の気持ちがハッキリしないまま恋人同士へのステップを踏んでしまう人って、意外と多いようにも感じるんです。
もしかするとうまくいくかもしれない
もしかすると好きになれるかもしれない
というアテのない感情の宝くじを当てに行くようなもので、自分の感情までも博打のように打ってしまうんです。
だけど。
気持ちが盛り上がるまでは「恋人同士」にならなくていい。「恋人同士のフリ」をしなくていのです。
詩織さんはこんなふうに思っていました。
- 恋人同士のカタチになれば恋心が生まれる
- 恋人同士なんだから身体の関係は当たり前
- 恋人同士になっていれば周りから「彼すらいない」と責められることもない
だけどそれこそが、自分を苦しめている原因でもありました。
相手がどれだけ思ってくれているかということも大切なことではあるけれど、自分がどれほど相手を想っているかということほど、恋愛において大切なことはないでしょう。
自分の気持ちは自分が一番よくわかる・・・と言いますが、その自分の気持ちさえもわからなくなっている時は、むやみに進み過ぎるのは危険なことです。
詩織さんは小さい頃から親の言うことに従って生きて来た子どもで、自分で何かを決めたり選んだりすることの楽しさや失敗をあまり経験することがありませんでした。
オトナになっていざ自分で決めたり選んだりしてもいいんだよ、という状態になっても、自分が決めたり選んだりすることは「失敗」を意味するようで苦手でした。
それが恋愛にも顕著に出ていて、誰かからの紹介や誰かが良いと言った人を「好きになろう」としてしまっていたのです。
もう「好きになろう」としている時点でムリがあります。
恋愛は「好きになりたくなくても好きになっているもの」だから。
stand.fm音声配信|喧嘩もないから別れる理由が見つからない
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
喧嘩もないから別れる理由が見つからない
気持ちの乗らない不毛な恋愛を繰り返して抜けられない、というあなたはご相談ください。