私なんて…自分の価値を感じられません
仕事でも恋愛でもチャンスに恵まれながら活かすことができない時、心のすみっこで生まれるこんな気持ちに行く手を阻まれているのかもしれません。
もくじ
私なんて…自分の価値を感じられません
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、自分に関する「良いこと」がどうしても受け取れないあなたへのメッセージです。
趣味でも仕事でもそうなんですけど、何かやりたいことがあって、そこに邁進している時は充実感を感じられるのだけど、それがやがて人から評価されるようなったりすると、どうにも居心地の悪さを感じてしまう。
恋愛で言えば、自分が相手を好きでただひたすらに想っている分には、心がときめいて幸福感を感じられるのだけど、それがいつしかお付き合いに発展するやいなや、なんとなく不安が心の中を占めていってしまう。
そんなことはありませんか?
もしそういうことが頻繁に起きているのだとしたら、もしかすると心のどこかで自分のことを「価値がない」等と想っている部分があるのかもしれません。
そしてこの「自分を価値がない」と感じることって、考えているよりずっとあなたの人生を歯がゆいものにさせてしまっていることってあるのです。
ということで、今日も3つに分けてお伝えする愛のトリセツ、はじめます。
ふとした瞬間に刺してくるこの想い
アラフォー女性の結奈さん(仮名)は、趣味でやっていたアート作品をつくることが大好きで、その作業に没頭している時はこのうえない幸せを感じていました。
ところが、作品を人から褒められるようになったり、展示されるようになったりすると、その幸福感が薄れていってしまっていることに気づきました。
というより、なんだか怖いのです。
人に褒められることも、評価されることも、「自分なんて」という想いが頭をもたげてしまって素直に受け取れません。
作品そのものは自分の魂を込めてつくりあげているものなのに、いざ人の目に触れるとズキンと心の芯が痛むような気持ちがしてしまうのです。
素直に人の好意を受け取れない
人の言葉を受けとめることが出来ない
自分ごととしてありがたく抱きしめられない
そして
私なんかでいいのかな
私がそんな言葉を受け取っていいのかな
私にそんな価値があるのかな
と、それまでの作品を創作していた幸福感とは真逆な想いに沈んでいってしまう。
そしてこれは、自分の恋愛パターンにもとても似ているとも感じていました。
価値を感じられない理由
結奈さんがこんなふうに自分の価値を感じられないのには理由がありました。
小さい頃から独創的なモノの見方や考え方、表現方法を持つ結奈さんでしたが、当人はそれが当たり前だと思っていたので、さして不思議にも思っていませんでした。
そこに不思議さを感じたのは周りの人々で、それは一番身近である家族でした。
特に、結奈さんのお母さんはしつけに厳しく、結奈さんを「世間一般的に」「標準的に」「人並みに」育てることを主軸に置いていました。
そのため、結奈さんの独創的な部分を褒めるというよりは、それ以上育たないように摘み取る方式の子育てをしていました。
結奈さんが「したいようにしたいのに、したいように出来ない」という想いを抱えたのは、物心がつくかどうかという幼少期。
でもアートな想いってその人の身体に流れている血のようなものだから、人から押さえつけられたからといって消えてなくなるものではありません。
結奈さんがオトナになって自分の想いを自由に表現できるようになったのは幸せなことなのです。
それなのに、どこか自分で自分を受け容れることができない。
自分だけで表現している時は幸せなのに、人目にさらされるとなると怖い。
褒められても受け取れない。
そんな気持ちの狭間で揺れてしまうのは、結奈さんが小さい頃に心に刻まれた「自分は価値がない」という思い込みによるものです。
もちろん結奈さんが小さい頃は「自分は価値がない」なんていう言葉は浮かびません。
もっと拙い言葉で自分を否定していました。
私はだめなんだ
私なんかどうでもいいんだ
私のやることは叱られる
私は自分を出してはいけない
そして封印してしまった自分の才能をオトナになって開花させることが出来ても、その幼い頃の呪縛に囚われて「なんか空しい」「なんか居心地悪い」「なんか気分が滅入る」なんてことになってしまっているのです。
自分の価値を受け容れたいなら
アート作品創作活動だけでなく、結奈さんは恋愛をしてもうまくいくことがない・・・ということに悩んでいました。
自分の肩や背中にいつもこわばりのような力が入っていることにも、ヨガを始めて気づきました。
人の期待に応えられるよう、自分を後回しにして頑張り過ぎていることにも、疲れ始めていた頃です。
自分を許すという言葉にも出逢いました。
だけど自分を許すってどうやって?と、これまで自分で自分を叱咤激励してきた結奈さんにはわかりませんでした。
そう考えてみると、自分の親からみても「私はいつも許されていなかったのかも」と感じる気持ちがあることにも気づきました。
お母さんやお父さんの描く理想通りの自分を演じていたことにも、心の軌道修正セッションを通じて気づいていきました。
自分を認めてくれないお父さんやお母さんのことを、悲しく思っていたはずが、それだけではないことにも気づきました。
全部を受け容れるって一度には出来ないと思っていたけど、そうではなくて、自分の心は思っていたより複雑で、思っていたより簡単な言葉で埋め尽くされていたことにも気づきました。
そしてそれを、自分が封印していたこと。
怖くて見ないようにしてきたこと。
自分を守るために必要だったこと。
すべてが繋がった時、それまで結奈さんの大部分を占めていた「完璧主義」と「過剰な責任感」のヨロイがほどけ始めました。
今頃、結奈さんは思い切り自由な気持ちでアート作品に向き合っているでしょう。
そして恋愛も、そのままの自分でいていいんだと、取り立てて意識せず「ありのままの自分」で人生を歩いていることでしょう。
自分の価値を受け容れるということは、そんな自分自身をまるごと認めてあげることだから。
ひとりだと怖くて出来なかった「許す」ということも「受け取る」ということも、ひとりじゃなかったから一歩踏み出すことが出来たのだと、ご相談者さまは仰います。
でも、私は思うのです。
もともとその勇気の種は、あなたの心の中にあったのだと。
あなたに気づいてもらえる瞬間を、ずっと心待ちにしていたのだと。
stand.fm音声配信|私なんて…自分の価値を感じられません
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
私なんて…自分の価値を感じられません
やりたいように出来ない、何か重苦しいものに縛りつけられているような気がする・・・というあなたは一度お話をお聞かせくださいね。