役に立たなきゃ!できる姉とできない妹の私
目の上のたんこぶ…ではないけれど、お姉さんがデキ過ぎる妹の立場は、めちゃくちゃ肩身の狭いものなのです。まるで頑張っても越えられない壁のようで。
もくじ
役に立たなきゃ!できる姉とできない妹の私
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、オトナになっても「姉」という壁に苦しんでいるあなたへメッセージです。
婚活を頑張っているけれど、既に結婚している姉にあれこれ言われたりするのがイヤなんです。
いざ、出逢った相手と向き合っても、姉の意見が斜め上の方から聴こえてくるようで集中できなくて。
実はこういうことって、お姉さんが原因ではないことも多いのです。
表向きは、「自分よりすごい姉」と捉えているようでいて、しっかり心の奥ではある刷り込みが起きていたりします。
その刷り込みの元はと言えば・・・
ということで、今日も3つに分けてお伝えする愛のトリセツ、はじめます。
コンプレックスの源は姉
40代の莉奈さん(仮名)は、勉強・運動ともによく出来るお姉さんがいます。
結婚もしていて、優しい旦那さんと子どももいて、莉奈さんにとってはまるで夢のような人生街道を歩いているように見えます。
莉奈さんよりもうんと良い高校に進学して、部活動でも実績を残して来たお姉さんは、莉奈さんの憧れ・・・と言いたいところですが、実際は違いました。
莉奈さんにとってのお姉さんは、莉奈さんのコンプレックスを刺激する存在。
莉奈さんの出身高や頓挫している婚活を見ても、自分の悲しみが大きくなるような、そんな存在でした。
だから、婚活状況をお姉さんに聞かれても言いたくなかったし、今はバカにされることはないけれど、莉奈さんの高校時代に「バカ高校」と言われたりしたことが心に残っているので、あまり会いたくないと思っていました。
だからもう、莉奈さんにとってはお姉さんこそがコンプレックスの源で、自分の人生が惨めに感じる最大の原因だと思っていたのです。
どうせ私はできませんよーだ
小さい頃はお姉さんの後ろをくっついてよく遊んでもらっていた莉奈さん。
何をやってもお姉さんのようにうまく出来ません。
そんな時、お姉さんは根気よく莉奈さんに教えてくれて、うまく出来ないことは手伝ってくれていました。
でもお母さんがこんなふうに言っていたことに、莉奈さんは気づきました。
「お姉ちゃんは出来るのに、どうして莉奈は出来ないの?」
「私が産んだ子どもなのに、なんでこんなにバカなの?」
そう。お母さんが、笑いながらだったけれどそんなふうに莉奈さんのことを言っていたのです。
莉奈さんのお母さんは仕事を持っていて、莉奈さんから見てもカッコいい女性でした。
でも少し過保護なところがあって、それは莉奈さんだけでなくお姉さんにもあれこれ口出しするタイプでもありました。
お母さんの言葉を思い出した時、莉奈さんは思いました。
「そうか・・・お姉ちゃんが私をバカにしていたのではなくて、お母さんがバカにしていたのかもしれない」
思い起こせば、お母さんは「お姉ちゃんは出来るのにあなたは出来ない」と言うようなことも良く言っていました。
自分より年齢が年上の、莉奈さんから見れば何でもできるお姉ちゃんと、お母さんから比較される度に、莉奈さんは心に傷を負っていきました。
そして・・・
私はダメだ
お姉ちゃんはスゴイ
私は出来ない
お姉ちゃんは出来る
そんな思い込みが膨らんでいったのです。
そして・・・
どうせ私はダメ人間ですよーだ
どうせ私は出来ないですよーだ
と、心が拗ねていきました。
そのシワ寄せが恋愛に
ひとりで拗ねているぶんには、ただ心が冷たくて寂しくて無力感に苛まれているだけなのですが。
いえ、それだって相当苦しいことだと思うのですが、恋愛や結婚、人間関係となるとそうはいきません。
「自分はダメだ」とか、「自分は出来ない人間だ」と思っていることによって、何かとうまくいかないのです。
自信がないというよりは、覇気がないという感じでしょうか。
好奇心を持つことも許されていないような気がして、自分の好きなものさえもがボヤけてグレーのモノトーンのようです。
そう。
莉奈さんは「自分の好きと思うもの」「自分の心地良いと感じるもの」のような、自分の感性すらも信じられない状態になっていました。
だから、婚活で目の前に男性が現れても、自分じゃいけないような気がして、そんな自分では申し訳ないような気がして、ときめくことも興味を持つことも出来ず、寂しい想いをしていました。
このままじゃ、ひとりで年老いていくだけかもしれない・・・
こういう場合は、心に負っている傷を癒すことが先決です。
何に対しても臆病にしか振舞えず、未来に希望や夢を持てずにいるのは、心の奥の幼い自分が傷ついているからです。
世の中に対して、怖さと悲しみで視界がボヤけているからです。
そして、自分の心を傷つけたことに対して怒りも感じているからです。
なんだけれど、そのすべてを封印しているからです。
その封印が解ければ、本来の自分の感性をもっと信じて、好奇心の芽もむくむく育っていくことでしょう。
思っているよりずっと、心は敏感でそして臆病です。そして、その芯には勇気と愛がたっぷり含まれて出番を待っているのです。
stand.fm音声配信|役に立たなきゃ!できる姉とできない妹の私
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
役に立たなきゃ!できる姉とできない妹の私
兄弟姉妹で比較されて育ってきたという場合、本来あるはずの勇気と自信が削がれてしまっていると思います。心を癒して人生を立て直したいな、というあなたはご相談ください。