相性ってどうしたらわかる?
友だちと友だちの彼ってすごく相性がいいらしい。別の友だち夫婦も相性はまぁまぁかなって言ってる。私ときたら、相性の良い人と出逢ったことも、お付き合いしたこともない。気づけばお互いを傷つけ合って恋が終わっていたりする。
もくじ
相性ってどうしたらわかる?
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、自分の相性のいい人って誰なん?となっているあなたへメッセージです。
星座や血液型、生まれ年から見る相性と、生身の人間の相性ってちょっと異なると思いませんか?生身の人間同士のことって、もっと生々しいというか、千差万別の十人十色。
出逢いが最悪だったのに、付き合ってみたら最高に素晴らしい相手だった、なんてことはよくあることです。まぁ逆もありますよね。出逢いが最高だったわりに、付き合ってみたら最悪だった・・・っていうことも、やっぱり同じくらいよくあることなんです。
じゃあこの相性っていうのは、どうしたらわかるのでしょう?付き合わないとやっぱりわからないものなのでしょうか。ということで、本日の愛のトリセツはじめます。
相性の良さを一瞬で知る方法ってあるの?
恋愛がしたいのに、なかなか良い関係性が築けないと言っていたある女性が、こんなふうにも言っていました。
人と人の相性なんて、たぶん見ただけじゃわからないだろうし、ちょっとお付き合いしただけじゃ知る由もないことだって思うけど、いざ付き合い始めてから、あまりに相性合わないなって感じることが多くて・・・
人を好きになるとき、気持ちが動くときって、たぶん「この人と相性が良いってわかってるから好きになる」ってものでもないと思うんです。
Aさんにとってはめちゃくちゃ相性の良いBさん。
だけど、Cさんにとっては相性最悪のBさん。
そんなCさんは、Aさんとは相性が良い。
こういうのって、恋愛に限らず一般的な人間関係でもよくあることだったりしませんか。
相性の良さ・悪さを、一瞬でわかる方法があるとするなら、それは自分自身の感性のアンテナによるものが一番影響するように感じます。なにしろ、相性の良さ・悪さを察知したり感知したりするのは、ほかでもない「自分自身」なのですもの。
だとするなら、自分の感性をいかに信じているか、ということが左右してくると思いませんか?
となると、日ごろ自分の感覚や感情を無視していたり、ごまかしている人は、感度も感知力も相当鈍くなっているはずです。
周りに合わせて、AなのにBと答えたり
変に思われたら嫌だからと、反論を飲み込んだり
自分の意見や考えに、口をつぐんだり
もうどんどん、自分の本心や本音の部分に紗がかかったようになってしまうので、いざ、本音や本心を告げようとすると挙動不審になってしまいます。
こういう状態の人が、自分の相性の良い人を求める場合、まっさきに挙げやすいのが「自分を受け容れてくれる人」こそ、良い相性ととらえがち。ここに恋愛が失敗しやすい原因が潜んでしまっていることもあるので、ちょっと注意が必要です。
なぜかというと、出逢って間もない頃の男性というものは、ある目的があって「相手の女性を受け容れる姿勢」を多くとります。その目的って、そうあなたが考えているようなことです。
それを得られるためなら、受け容れる姿勢なんて簡単に取れます。でも、得た後はもうその必要がなくなります。受け容れる姿勢は得られるまでのもの。
受け容れてもらえたと思う女性は、一気に心を許し、相性が良いのだ!と思ってしまいます。自分をさらけ出すでしょうし、相手をどんどん知ろうとしますが、その頃にはもう相手の気持ちは冷め始めている・・・
相性の良さが一瞬で分かるには、まず自分の気持ちを誤魔化さないことが大前提です。そうしないと、相手への感度も相手からの発信も、ありのまま伝えられず、ありのままキャッチできず、本当の意味での相性の良さからかけ離れていってしまうのです。
相性が気になる人の本心
そもそも、「どうにかして相性の良い人とめぐり会いたい」と感じている人のベースには、とある本心が潜んでいて、それが逆に望まない結果をもたらしてしまっていることがあるんです。
相性重視で、出逢う前から「相性がいい人」を求めている人は、こういうものを求めています。
- 付き合ったとしても、自分のペースで進めたい
- 相手の言動に振り回されたくない
- 無理せず今の自分のままでいたい
意識的にでも、無意識的にでも、頑なな何かを自分の中に持っており、それが悪い意味で意固地化していることがあります。
自分のペースで進めたいということも、相手に振り回されたくないということも、今の自分のままでいたい、ということも、悪いことではありません。ですが、それを頑なに持つことで、見逃してしまうのです。相手の本質を。
その結果どうなるかというと、気づくと振り回されている、という状態。
- 付き合ったとしても、自分のペースで進めたい
- 相手の言動に振り回されたくない
- 無理せず今の自分のままでいたい
と願いながら、結果として相手に振り回されやすいという状況に陥ってしまいます。これは、異性間だけでなく同性でも職場の人間関係でも起こり得ることです。
なぜなら、そう決心でもしないと、すぐに心が揺れたりブレたりしてしまうからです。小さい頃から、周囲の様子を窺ったり、親の顔色にビクビクしたりして育ってきた処世術なのかもしれません。
あんな怖い想いや、寂しい気持ち、悲しい涙や、気持ちが怒りで満ちあふれてしまうような状態になるくらいなら・・・と、私は私のままでは愛されないかもしれない。でも私は私のままでいたいというせめぎ合いに飲み込まれそうになりながら、なんとか自分を保つためには必要な「強さ」。
それが
- 付き合ったとしても、自分のペースで進めたい
- 相手の言動に振り回されたくない
- 無理せず今の自分のままでいたい
という、頑なな考え方に執着してしまう。
ここまでお伝えして、チンプンカンプンな方は、そういった気持ちで成長してこなかった人だと思います。なぜかというと、普通、恋愛したいと思うとき、敢えて「自分のペースで進めたい」「振り回されたくない」「自分のままでいたい」なんて、そうそう意識しないからです。無意識にすらのぼってこないので、こういった発言自体、言葉として出てこないでしょう。
幼少期に傷ついた心を持ち、癒えないままオトナになってしまった人は、まだ心の奥でめそめそしている小さな自分がいることに、まず気づいてあげることです。そうして癒してあげることで、肩ひじを張ったり、ことさらに「自分のままでいたい」「自分のペースを守りたい」というふうに思うことなく、自分らしさを取り戻して、その自分らしさを愛せるようになるのです。
その状態になって初めて、自分と自分の相性が良好になり、他者との関係性の中でも、この人は相性が良い・この人は相性があまり良くないと、堂々と察知・感知できるようになります。
相性は育てられるの?
そう相性って、自分同士の関係性から生まれますが、それは日々流動的なんです。
だって、生きている以上、良いこともあるし悪いことだってありますから。
そんなふうに、どんな状況の自分だとしても「そうだよね」「そうなんだね」と受けとめることが出来ること。それが心の平穏に結びついていきます。
自分同士の相性が日々流動的なら、当然、人との相性はもっと流動的だと思いませんか?
今日Aの気分の自分。
今日Bの気分の相手。
今日Cの気分の自分。
今日Cの気分の相手。
ときどきマッチして、普段はマッチしないこともある。
でも、それでいい。
うん、それがいい。
こういう状態で居られるのが、良い相性なのではないでしょうか。
つまり、相手がたとえどんなに自分と違っても、「それでいい。それがいい。」と感じられるかがキモだと感じます。
いや、そもそも相手と自分はまったく別人格の人間同士ですから違うことが前提ですものね。
そうやって、相性というものは少しずつくっついたり離れたりを繰り返しながら、育っていくものなのでしょう。
最初から気が合うタイミングが多いというカップルももちろんいます。でも、全然合わないことだってあります。それで「相性が合わないから別れる」という人もいれば、「そういうこともあるよね。というか合わないことなんて大した問題じゃない」として、自分の心の傾きを重要視して、想いを尊重する人もいます。
ちょっと合わないから別れるのもありだし、合わなくても好きというのもあり。
大事なのは、どっちを選んだとしても、それは「私が決めること」と心の底から思えるかどうか、です。でも最後にお伝えしたいのは、相性は確実に育ちます。なぜなら、自分を知ってもらうこと・相手を知ることに関して、手抜きをしない愛情が根底にあるからです。
すぐ諦めてしまいがちな人は、その愛情の源泉に気づかないまま、「やっぱりまたダメだ」という道を選びやすいように感じます。
stand.fm音声配信|相性ってどうしたらわかる?
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
相性ってどうしたらわかる?
相性がわかるためにまず大事なのは、自分同士の相性です。そして、相手との関係性の前に、自分と自分の関係性がどんなものなのか、一度、心に尋ねてみることです。なんか人に期待する割に、虚しい想いをしやすいなという方は、一度お話をお聞かせくださいね。何かがあなたの本心を覆いかぶせてしまっているかもしれませんから。