人を信じて裏切られ、また傷つくのが怖いんです
友人でも恋人でも、職場の人でもそうなんですけど、他人を心から信頼することができません。信じたら傷つくっていう図式が知らないうちに心を占領してしまっていて、うわべだけの付き合いになりやすいんです。
もくじ
人を信じて裏切られ、また傷つくのが怖いんです
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、人を信じたいのに信じられずに苦しいというあなたへメッセージです。
誰もが最初から人を信じることが出来ない、というわけではないと思うのです。人を信じられなくなってしまうのは、裏切られた経験があるからこそ、ですよね。
ただ、中にはいらっしゃるんです。
特に人に裏切られた経験なんてないのに、人を信じることが出来ない・・・という方が。
オトナになってから人に裏切られて、また裏切られるのが怖いという人も、オトナになって裏切られた経験なんてないのに、裏切られるような気がして怖いという人も、どちらも心に傷を負っている状態ですよね。
オトナになって裏切られた人はオトナになってからの心の傷
オトナになって裏切られた経験のない人は子どもの頃の心の傷
オトナになってからの人は記憶に新しいけれど、子どもの頃の心の傷は自分では気づきにくいものです。
そして、オトナになってから裏切られた経験のある人もまた、子どもの頃の経験によって「自分のことを裏切る人に近づいていってしまっている」ということがあったりもします。
ということで、本日の愛のトリセツはじめます。
人を信じられない人が一番信じられないもの
特に思いつかないのに人を信じられないという人は、小さい頃に「人を信じてはいけない」というような経験をしています。
それから、オトナになってから裏切られて人を信じることが出来なくなってしまった人は、自分を裏切るような人なのに、敢えて進んで行ってしまっているということでもあります。
なので、結果として自分から、「裏切られに行っている」ということでもあるんです。
小さい頃に「人を信じてはいけない」と思い込んでいた人は、人を信じることを悪いものとしてとらえています。一番身近な信頼できるはずの人のことをそう出来ずに成長してきてしまうと、そうなってしまいます。
また、両親から「人のことなんて簡単に信じてはいけない」と言い聞かされて育っていたのかもしれません。
一方、オトナになってから裏切りを受け、人を信じることが出来なくなってしまった人は、人を信じやすく騙されやすいという傾向があるかもしれません。これは、素直とか純真というものとはちょっと違っていて、信じて騙されるというのは、逆に自分で選択することに対して自信が持てない場合に起こりやすいものです。
周りの勧めや意見に流されやすく、押しに弱く、自分の中に一本も芯が通っていないような感じで、その場その場の雰囲気に飲まれやすいのです。
自分を喜ばせるよりも、人を喜ばせることを強いられてきたのか、尽くすだけ尽くして捨てられたり、都合の良い女に成り下がりやすいのです。
本人はこんなに頑張っているのに、尽くしているのに、と思うものの、相手からはそんなふうにとらえてもらえず、最終的には振られてしまうのです。
人を信じようとすると心が閉じます
人を信じることがそもそもできない人、裏切りを何度か経験することで人を信じられなくなった人、どちらも「人を信じたい」と思いながら、そうしようとすると心がスッと閉じてしまうようになります。
人との距離感もおかしくなることも多いです。
「この人なら心から信頼できる」と思い込めば、短期間にグッと距離を詰めます。その結果、ウザがられてしまうことになったり、その結果、「信じていたのに裏切られた」という結末を迎えます。
逆に、いつもどこか距離を取り過ぎてしまう場合、「いつまでも水臭いな」と思われたり、「信頼されていないようでつまらない」と感じられたりして、これもまた相手から離れられてしまいます。
人を信じたいのに信じられない
信じることが怖い
という人は、いつも心にスーッと冷えた風が流れているようです。誰もが自分に背中を向けているようでツラいのです。
でも何より、自分に背中を向けているのは、自分自身の心でもあるのです。自分で自分を信じることが出来ずにいることが、人を信じることが出来ないきっかけとなっているのです。
傷ついた心を癒すことが先
小さい頃に人を信じることが出来ないと思い込んだ人も、オトナになってから人を信じることが出来なくなった人も、自分を責めることが多いのではないでしょうか。
信じて裏切られた自分が悪い
信じることができない自分がいけない
そんなふうに思っていませんか?
人を信じることが出来ない自分が悪いわけではないのです。そもそもあなたを裏切った人や人を信じることが出来なくした人がいけないのです。
心に負った傷に、自分を責めることでさらに塩を塗り込むようなことをしてはいけません。ますます自分を責めて人を信じることが出来なくなってしまいます。
こういういわゆる「不幸グセ」みたいなものが定着していると、不幸な状態でいることが当たり前となってしまって、心から信頼できる人とあたたかい関係性を持つことの幸せな状態の方が、居心地が悪くなってしまうものです。
うまくいく人生を望みながら、うまくいかない自分でいることで「やっぱり私はこうなんだ」と、そのうまくいかない状態のほうを納得してしまうのです。
「うまくいかないわけがない」ではなくて「うまくいかないよね、そりゃ」と言う方がしっくりきてしまうのです。もしあなたがそうなのだとしたら、不幸グセがついてしまっているのかもしれません。
人を心から信じることができるようになるには、心に負った傷を癒すことです。傷がついてしまったときの自分の感情をしっかり消化してあげることです。
人を信じることが出来なくなっていたAさん(40代)は、中学生の時にいじめられた経験がもととなっていると思っていましたが、結果としてはもっとずっと前、幼稚園の頃に受けたいたずらがきっかけでした。
心に傷を負うって自分ではなかなか気づけないこともありますが、頭が忘れていても身体の奥の心の底ではずっとひざを抱えて泣いている小さい自分がいたりもします。
その小さい自分を癒してあげることで、Aさんは人を信じることが出来るようになっていき、あんなに孤独感を感じていた職場での人間関係も円滑になっていきました。男性に対しても臆病しかありませんでしたが、気軽に冗談を言い合える関係性を持てるようにもなりました。
stand.fm音声配信|人を信じて裏切られ、また傷つくのが怖いんです
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
人を信じて裏切られ、また傷つくのが怖いんです
心は思っているよりずっとナイーブ。でもとっても柔軟性があるものです。見ている世界はあなたの心の目が見ているのです。今見ている現実が殺伐としていて人との距離感もなんか違うな、というあなたはご相談ください。