離婚を選ばない妻のたったひとつのもくろみ
「もう離婚しようよ」と夫から言われて、妻も「離婚した方がお互いに良いのでは?」と思っている。にも関わらず、妻は離婚を決断しません。離婚したいのに離婚しないその意味は・・・。
もくじ
離婚を選ばない妻のたったひとつのもくろみ
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、離婚したいけど離婚はちょっと・・・というあなたへメッセージです。
離婚したいのに離婚しない夫婦って結構いらっしゃいます。
私のところにいらっしゃるご相談者さまの中にも、「離婚したい」と仰る女性はとっても多いものです。
その心の内側には、さまざまな想いが渦巻いていますが、多くは「夫への不満」のように見えているものの、実際は「自己否定」にまみれています。
なのでその「自己否定」が改善されると、拒否していた夫からの愛情を受け取れるようになったり、自分の中に夫への愛情があることに改めて気づけたりするものです。
つまり、「離婚したい」とご相談にいらっしゃっても、「離婚」に向かわずに修復に向かう人が殆どなんです。
それはどうしてかと言えば、「離婚したい」という想いの裏にある、「本当は離婚したくない」「旦那さんが大切」「夫と仲良くしたい」という本来の想いに気づけたから。
でも、「離婚したい」けど「離婚できない」と仰っている方の根は、結構深いものです。
なぜなら、直近で起きている夫婦関係だけでなく、自分自身の考え方や感じ方の心のクセによって曲がってしまったモノの受け取り方やモノゴトの見方が影響しているからです。
離婚したい。
だけど離婚できない。
これは「離婚しない」と自分の意思で選んでいるというより、「離婚できない」という落胆に近い諦めの選択肢です。
「離婚したいのに離婚できない」という妻の心の中に渦巻いているもくろみ。これがますます、妻の心を悲しく苦しくさせているのです。ということで、今日も3つに分けてお伝えする愛のトリセツ、はじめます。
妻のもくろみ、夫の思案
「離婚したいけど離婚できない」という妻の目論見、と言ったら何が思い浮かぶでしょうか。
今どきの妻であれば、仕事を持っている女性も多いでしょうから「経済的な理由」を挙げる人は少ないかもしれませんが、それでもやっぱり「経済的不安」は、「離婚したいけど離婚できない」理由のひとつになるでしょう。
それよりも多い理由として挙げられるのは「人の目」「世間体」等をはじめとした「周りにどうみられるか」「周りにどう思われるか」という、自分のコントロールではどうにもならないことです。
むしろ、経済的な理由であれば、仕事を変える・スキルアップする等、努力のしようもある。けれど、世間の目というものは「自分の思惑通りにはならない」という自分の努力ではどうにもならないのです。
実際のところ、今離婚を考えている妻が、経済面と世間の目という部分が問題にならなければ、迷わず離婚を選ぶという妻は多いのではないでしょうか。
もちろん、子どもがいる場合は、子どもを育てていくうえでの問題もあるでしょう。だけど、子どもはいずれ成人して親元を離れていくものです。
すると最大20年は離婚したとしても、父親母親として子どもの心情を尊重した関係性を持つ必要はあるでしょう。けれど、それが出来るのであれば、離婚しないという選択をする理由として「イヤなのに夫婦関係を続けなければならない」というのはちょっと違うと感じます。
妻の目論見があるからこそ、簡単に離婚を選べない。
自分が引き下がったら、夫に自由を与えるようなものだ。
そんなの許せない。
と、意味のない結婚生活を続けようとするのです。
その目論見はあるものをすり減らしている
夫婦の気持ちが離れていて、もう結婚生活が破綻しているのにも関わらず、離婚を選ばずにいるその目論見は、あなたのあるものをすり減らしているのです。
それは、あなたの人生。
あなたの命。
あなたの喜び。
あなたの本当の幸せ。
旦那さんを自由にさせないという選択のために、自分自身をも縛り付けているそのことこそ、あなたの命をすり減らしているのです。
経済的な不安があるなら、今からでも働ける基盤をつくる。その基盤作りのために、すぐには離婚しない選択をしているのなら、まだ目論見的にも前向きだと思いますが、「私には何もない」「私ひとりではこんな暮らしをしていけない」と決めつけてしまっているのだとしたら、その方が問題じゃないですか?
旦那さんがいてもいなくても、あなたはあなた。
あなたにしかできないこと、あなたなら出来ること、それを世に出して開花させていくことを諦めていては、あなたの人生が泣きますよ。
好きなことはなんですか?
やりたいことはありますか?
こういうものに貪欲で在りましょう。
周りの人の目が気になる人は、心に銘じておいてほしいことがあります。
あなたの周りにいる人は、あなたの人生を生きてはくれません。あなたの人生を生きて、その喜びを感じられるのはあなたしかいないのだ、と。同時に、あなたの苦労やツラさや悲しみを感じられるのも、あなたしかいないということを。
周りの人があれやこれや言ってきたりしても、それはサラリと流して良いのです。自分の感性を鈍らせてはいけません。自分自身を侮ってはいけません。
離婚してもしなくても自分の脚で
そう。離婚をしたいけど離婚できない・・・そう思っているあなたにお伝えしたいのは、離婚してもしなくても「自分の脚で立つ」という姿勢をどうか失わないでほしい、ということです。
仮にどちらを選んだとしても、それはかけがえのないあなたの選択なのに、経済的な理由でとか人の目が気になるからなどと言うもののおかげで「あなたの自由」が奪われてしまうのって、なんだか違うと思いませんか?
だって、離婚するもしないもあなたの人生に大きく影響することなのに、それさえ自由に選べないなんて。
芯を強く持とうとすれば、頑なになってしまう。
柔軟になろうとすれば、優柔不断になってしまう。
もしそんな状態なのだとしたら、それはあなたがあなたの人生を生きていないのかもしれません。
芯を強く持っているのなら、周囲の視線にブレることはありません。
本当の柔軟性があるのなら、臨機応変に自由に飛び回る心を失わずにいるはずです。
離婚したいけど離婚できない、というのは辞めましょう。
離婚したいけど「今は自分の人生の基盤を作っている途中」。だから今は離婚しない。
この場合、結婚生活を継続していても、心に冷たい風が吹くことなく、気持ちを切り替えて過ごしていくことが出来るでしょう。離婚を結構する頃には、経済的な理由なんてなくなっていて、周囲の目も気にならなくなっていることでしょう。
いえ、もしかすると、自分の脚で立つことが出来るようになったあなたは、「離婚なんてしない」というふうに変わっているかもしれません。
自分のことを大切にすることを身に着けたあなたは、旦那さんを見る目も変わってくるからです。
以前、離婚したいけどできません・・・と仰っていた40代のAさんは、経済的な理由はどうにかなると思っていたけれど、両親をはじめ、友だちや職場の目が気になって離婚できないと仰っていました。
そうやって人目を気にしてしまうクセは、自分の性格なのだと諦めていたAさんでしたが、そのクセがついてしまったのにはやっぱり原因がありました。人の期待には応えなければいけないという思い込みが強く、もう自分で自分のハードルをぐんぐん上げてしまって苦しんでいたのです。
旦那さんはAさんにあれこれ細かく言う人ではありませんでしたが、「無言の圧力で言われているような気がして」いたり、また、何も言われないということは「期待もされていない」ということなんだと、勝手に自分を貶めていたのです。
Aさんが自分自身を癒して整えてから気づいたことは、旦那さんはいつもAさんを見守ってくれていたということ。いろんなことに気にしいのAさんにも気づいていて、ハレモノを触るようにAさんに対応していたこと。
Aさんが自然と振舞えるようになってからは、旦那さんまでもが人が変わったように明るくAさんに接するようになり、何でも話せるようになりました。
今まで壁をつくっていたのがAさん自身で、その壁のこちら側で硬いカラにこもっていたのも自分自身だと気づいたのです。
こういう気づきが本当に大切で、Aさんの「離婚したいけど離婚できない」という目論見は、綺麗に氷解してしまいました。そして、趣味さえ遠慮していたAさんでしたが、やりたいことが見つかり、いろんなことに興味が広がって毎日が楽しくなったと仰っていました。
目論見を捨てられる時って、自分の脚で立てた時なんですよ。
stand.fm音声配信|離婚を選ばない妻のたったひとつのもくろみ
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
離婚を選ばない妻のたったひとつのもくろみ
離婚したいけど離婚できない・・・でも本当は、離婚するしないではなくて、私がどうしたいかが暗中模索状態なんだわ、というあなたはご相談ください。