夫の顔色をうかがってしまう自分をどうにかしたい
前はそんなことなかったんだけど、あるときから旦那の顔色が気になり始めてしまった。元からそんなに口数が多い方ではない旦那。機嫌が良いときはよく話すけれど、一転、不機嫌になると目も合わさないし、何も喋らなくなってしまいます。要は気分のムラがとっても激しいんですが・・・
もくじ
夫の顔色をうかがってしまう自分をどうにかしたい
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、旦那の機嫌に振り回されたくない!となっているあなたへメッセージです。
旦那も家の外では「男は敷居を跨げば七人の敵あり」というくらいだから、仕事やら何やらいろんなことがあるでしょう。だから機嫌の良い日も、機嫌が悪い日も当然あるはず。それはわかるんです。
問題なのは私です。
こんなことにいちいちイライラしたり、ビクビクしたりしている私がイヤなのです。
どうしたら、旦那の機嫌に振り回されず、私は私の毎日を楽しむことができるようになるのでしょう。
ということで、本日の愛のトリセツはじめます。
顔色を気にする本当の理由
結婚して間もない頃に旦那さんの顔色が気になってしまう人もいらっしゃいますが、結婚して何十年も経って急に顔色が気になり始めてしまう人もいらっしゃいます。余談ですが、職場の上司の顔色が気になってしまう人も、同じです。
どんな場合にも共通して言えること。
それは、旦那さんが自分の近くにいる、つまり自分の視界に入るような場合に、その一挙手一投足になぜだか注目したり、空気を読み過ぎてしまったりして、気分を滅入る方向に仕向けてしまいます。
なので、それまで穏やかに過ごしていたのに、夫が仕事から帰ってくる時間が迫ってくると、ソワソワ落ち着かなくなってしまい、「夫が帰って来る」ということ自体が、毎日の憂鬱な事件のよう。
帰って来て夫の気分が良ければ、夫から話してくることもあるけれど、そうじゃないと黙り込み、うんともすんとも言わなくなってしまう。
ただ・・・
誰だって、今日一日の中で起きた自分のモヤモヤイライラしたことがあれば、それを消化できるまでは表情が暗くなってしまうことってありますよね。
でも、夫の顔色が気になって仕方のない妻は「ウチの旦那は気分のムラがあり過ぎる」「私はいつも夫の様子にビクビクしてしまう」と、旦那さんがいるだけで何だか落ち着かなくなってしまうのです。
今日、最初にお話ししたとあるアラフィフ女性は、こんなふうに夫の顔色を伺うというか、夫の顔色を気にしてしまう「自分がイヤ」なのです。
夫のご機嫌なんて関係なく、夫の気分に振り回されることなく、自分の気持ちを他の誰かに持っていかれないようにしたいだけなのです。
では、夫の顔色を気にしてしまう本当の理由って何なのでしょうか。自分自身も「気にしたくない」と思っているのに、どうして異常に気になってしまうのでしょうか。
これ実は、旦那さんに対して、何か恐れを抱いている状態なのかもしれません。機嫌が悪い状態のとき、旦那さんが単にだんまりを決め込むだけなら、直接的な被害は被らないけれど。
でも・・・
なんとなく大きく傷つくような予兆を感じてしまっているのかもしれません。
そして、なぜだかわからないけれど、「私のせいかも」と根拠のない罪悪感を抱いてしまっているのでしょう。その原因が自分ではないと確信持てていたとしても。
それは家庭の中で起きているわけではなく
旦那さんの中で起きている出来事と、それから妻側の女性の心の中で起きている感情が、要らない思い込みによってリンクして・・・
もう少し簡単にお伝えすると、旦那さんの表情や態度から、女性側の心の奥で紐づいてしまう感情が呼び覚まされてしまっているのかもしれないのです。
となると、今のこの現実に何か起きているというよりは、それは過去起きたものから生まれている感情。
現在の相手の態度から、自分の生きてきた過去に感じた感情が蘇り、それが憂鬱な気持ちや恐れの気持ちとしてフツフツと湧いてきているということです。
例えば、あなたの小さい頃のお父さん。
気分が良いと遊んでくれたりもするけれど、疲れていたり機嫌が悪かったりすると、お母さんにきつく当たったり、むっつり黙って新聞を読んでいたり。
お父さんにはお父さんの事情があるのだろうけど、笑って遊んでくれる普段のお父さんと違ったら、そりゃ小さい子どものあなたは「コワイ」はずです。
また、小さいあなたに直接当たらなくても、お母さんにキツイものの言い方をしたりしていたら、それを目の当たりにしたあなたは「お父さんなんて嫌い」と思ってしまうかもしれません。
お父さんお母さん、つまり夫婦の小さないさかいで、お母さんが「お父さんなんて帰ってこなければいいのに」「お父さんなんて嫌い・・・」と、ケンカの勢いでボソっとつぶやいたりしているのを聞いてしまったりすれば「お母さんはホントはお父さんを嫌いなんだ」と思ってしまったり。
まだまだ小さいから、頭の中で精一杯考えても短絡的になってしまうのも仕方がありません。
でも、小さいあなたは、お父さんお母さんに仲良くしてほしくて「自分に何かできないかな」と思いあぐねたり、おどけてみたり。
子どもは健気な行動に出るものです。
こういった記憶に紐づいている「男性が怒ると怖い」という思い込みがあると、ちょっと不機嫌な態度をされるともう怖くなったり、ビクビクしたりしてしまう人は実際いらっしゃいます。
そんなの気にしなければいい
あなたはあなたの好きなことしていたらいい
そう言われても気になるものは気になってしまいますよね。
同じ家に住んでいるのだし、せっかく家族なのだし、家の中では笑い合ったり語り合ったり、和やかなムードで在りたいのに・・・そんなふうに家庭を大事にしているあなたは、望んでいるだけなのですよね。
人の顔色が気にならなくなるために
ただ、先ほどお話しした通り、もし、旦那さんの顔色が気になってしまう原因が、あなたの小さい頃の記憶と紐づいている場合、どうしてもオドオドしてしまうでしょうし、そのオドオドしたあなたを見て、ご主人がイライラしてしまい余計に機嫌が悪化してしまうこともあります。
放っておくことができないあなたは、この先「もっとひどい状態になる」「怖いことが起こる」という恐れの気持ちで「私がどうにかしなければ」という小さい頃のあなたのように、なんとか修復を試みようとするかもしれません。
でも、小さい頃のあなたのお父さんとお母さんの関係のように、旦那さん単体のご機嫌も、あなたがどうにかできるものではないのです。
ここはあなたの小さい頃の感じた感情を消化していく作業が、現在を気持ちよく生きて行くためには効果的です。
旦那さんに限らず、人がご機嫌良くなるのも、ご機嫌が悪くなるのも、それはその人の大切な感情で、それを自分で鎮めていくために必要な時間なのです。
そう、今回の場合で言えば、旦那さんは自分の感情を自分でどうにかしようとしているのです。
だとしたら、あなたにできることは何でしょう。あたたかく見守るだけなんです。
あなたが小さい頃、怯えながらお父さんとお母さんの様子を恐る恐る見ていたとき、結果何もできませんでした。だけど、ただただ怖かった。見ているしか出来なかったと思います。
それでも、お父さんとお母さんは、その後、笑い合ったり話をしたり、一緒にご飯を食べたり、出かけたりしていたでしょう。
自分の心の中で起きている嵐は、自分で鎮めていくことしかできません。
そっか、この人は今、自分の中で気持ちをどうにかしようとしているんだ
そう信じて、もうオドオドすることもなく、あなたはあなたの機嫌がよくなることをしていたらいいのです。
もう一度お伝えします。
旦那さんの不機嫌はあなたのせいではありません。
どうしても顔色が気になるときは、「私には旦那さんの気持ちをどうにもできないので、私は私の好きなことをします」と心の中で宣言して、好きなことに取り掛かってください。
stand.fm音声配信| 夫の顔色をうかがってしまう自分をどうにかしたい
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
夫の顔色をうかがってしまう自分をどうにかしたい
夫婦の問題は、ほんの小さなことでも、気持ちが狭くなっていると大きな問題に発展しやすのです。どうしてもひとりで解決できそうにない、という場合は、一度お話をお聞かせくださいね。