わかってほしいけど踏み込まれたくないあなたへ
人のことが気になるタイプで、人目も気になっちゃう小心者。だから自分のことを人にわかってほしいって思うんだけど、いきなり距離感を詰められると苦しくなったり逃げたくなったりしてしまいます。
もくじ
わかってほしいけど踏み込まれたくないあなたへ
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、人の心をコントロールしようとしていることに気づいていないあなたへメッセージです。
たくさんの悩める女性のお話をお伺いしていると「人にわかってほしい」「自分をもっと知ってほしい」という人がとっても多いと感じるのですが、その一方で「わかってほしいけど深入りしてこられると引く」「私を知ろうとして質問攻めにされると怖い」という人も結構な割合でいらっしゃいます。
これ、結局のところ「言わなくても人にわかってほしい」「なんとか察して自分をもっと知ってほしい」ということが根底にあると、ちょっとヤバいですよね。
人と人とのコミュニケーションや関係性って、段階を経て徐々にオープンにしていくもので、自分の気持ちや考え方、それからモノの見方や感じ方を、機会があるごとに伝えたり共有したりして深めていくもの。
でも、怖がりさんはこれがあんまり得意じゃありません。
- 自分をどのタイミングで相手にどのくらいオープンにしていったらいいのかわからない
- いろいろ頭で考え過ぎて、自分の感覚や感情をしまい込んでしまって「よくわからない人」認定されてしまう
なんてことが起こりやすいんです。
そうなるともう、手っ取り早く「察してほしい」「わかってほしい」というモードになるものの、やっぱりグイグイ来られると・・・というより、望まない方向から攻められると「グイグイ来られている」と感じやすいのと、グイグイくるような人に惹かれやすかったりもするんですね。
これはつまり「自分への手抜き」が原因であることが殆どなんです。ということで、本日の愛のトリセツはじめます。
わかってほしいと思う人の本音
「他人に自分のことをわかってほしい」そう強く願う人の本音は、自分のご機嫌を他人に取ってもらいたい人なのかもしれません。
人が自分の気持ちをわかってくれると嬉しい、という想いってたぶん誰しもあると思うのですが、それって「わかってくれたから嬉しい」というよりも「同じような感覚を持つ人がほかにもいたことが嬉しい」ということなのではないかと思うのです。
人の気持ちは本来わからないもの
だけど、わかってくれる人がいたとしたら、そっかそっか、あなたもそう思うのね。同じような感覚の人に出逢えて嬉しいなぁ。みたいな感じの親近感を感じられるから。
人って皮膚があって、それが自分以外との隔たりであり境界線にもなっています。
ひとりひとりに皮膚があるので、人との間には自分の皮膚と相手の皮膚、ふたつの境界線があるということになります。
ところで。
その皮膚の内側で起きていることは、自分以外誰にもわからない・・・ですよね。
だからこそ、自分と同じ「ような」考え方や感じ方をする人に出逢えたら、奇遇な感じがしてちょっと嬉しい気持ちになるのです。
でもね、「わかってほしい」というのは、その相手の皮膚をも支配する勢いのある願いになるんじゃないかなって思うんですよね。
わかるかどうかは相手が決めること、相手の感性次第のこと。
それを自分の思うように感じてほしい、自分の望むように思って欲しいというのは、あまりにもエゴが過ぎるのではないかなって。どうでしょうか。
ただ、わかってほしい人っていうのは、それくらい切羽詰まっているのも事実。というのは、自分でもわからないくらいになってしまっているからこそ、いっそ他人に委ねてしまいたいほどの状態にまでなってしまっているっていうことなんですよね。
ということは、もう「自分じゃわからない」ということを受け容れて、「助けて~!」とお願いすればいいことだと思うんです。
自分がわかりもしないことを、他人にわかってほしいというのは、それは無理があります。でも、助けて!と「一案」を乞うのであれば、それはひとつの依頼であり、策でもあります。他人にすべてを委ねるのとは異なると思うんですよね。
踏み込まれたくない人が願っていること
ただ、わかってほしい人が、他人に助けを求めた際、ちょっと厄介なことがあります。
自分でもよくわからなくなってしまっているので、これはそうなっても仕方がないと言えば仕方がないのですが、他人の意見を素直に受け容れることができにくいのです。
助けを求めている割に、相手からの意見をすんなり受け容れられないのです。
つまり、わかってほしい気持ちはあるけど、わかったふうなことを言われると、一気に抵抗感でいっぱいになってしまうのです。メンドウクサイヤツだと思われてもいい、アマノジャクだと思われてもいい、でも、わかってほしいけどわかった風に語られるのは好まないのです。
あくまで自分のことをそっとやさしくくみ取ってくれる人がほしい・・・そんなふうに願っているのです。
でね、こういう人たちがなぜこんな厄介な状態に陥っているのかということが問題だと思うので、ちょっと紐解いてお伝えしますね。
わかってほしいけど、わかった風なことを言われるとイヤ
わかってほしいけど、踏み込まれるとドン引きする
という人は・・・
そもそも自分のことをとことん構ってあげていないんですよ。
もともとちょっぴりかまってちゃん傾向があって、それは本人も気づいているのですが、かまってちゃんって人に構われてこそ、愛されているとか大事にされているとか感じやすいんですね。
ただそれが、自分が思うような、自分の感覚にマッチするような構われ方じゃないと、「うーん」って納得することができないんです。メンドウクサイですよね(笑)。
でも、なぜそうなってしまうかと言えば、やっぱりこれ、自分で自分のことを構ってあげていないという事実を認めてしまおう、ということに他ならないと思うんです。
自分のことを構ってあげる、と言いましたが、これ、逆を言えば「人のことばかり構ってあげてる」っていうことでもあるんですよ。心当たりないでしょうか。
人はわかってくれないし、踏み込んでくるからこそ
職場でも人間関係でも、何かと「人の世話」をする役回りばかり買って出ていないでしょうか。
そういう人は「人はわかってくれない」「わかった風の人はズカズカ踏み込んでくる」「ああ嫌だ」ってなりやすいんです。
でも、その他人に回しているお世話をですね、今一度自分に分けてあげてほしいのです。
自分がどうされたら幸せなのか
自分がどう扱われたら安心するのか
自分が何がスキで
自分が何が心地よくて
自分がどう生きていきたいのか
人の世話ばかりしている人は、人の言動に注目しやすい傾向にあって、自分のことに集中しづらいということもよくあります。なので、出来るだけ自分に集中する時間もつくってみてください。
世話焼きな人は、周りばかり見ていて自分のことは案外ぞんざいな扱いをしていることが多いので注意が必要ですよ。
stand.fm音声配信|わかってほしいけど踏み込まれたくないあなたへ
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
わかってほしいけど踏み込まれたくないあなたへ
わかってほしい、でも踏み込まれたくないと言うぱっと見アマノジャク的な人にとって、自分という最大の愛すべき存在を蔑ろにしていることが、すべての元凶の始まりです。自分のことをかまってあげたい・・・でもかまい方がわからない、というあなたはご相談ください。