胸が熱くなるような恋をしたことがない私
恋人はいるけれど、恋愛にはそんなに興味が持てないまま生きてきてしまった私にとって、彼と一緒にいることは楽しいけれどこれって「情」なのかな。
胸が熱くなるような恋をしたことがない私
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、こんな気持ちじゃ彼に対して失礼かな?となっているあなたへメッセージです。
- 彼のことが好き過ぎる
- 彼以外のことが考えられなくて
- こんなに苦しいほど人を好きになるなんて
というご相談もあるなか
- 一緒にいて落ち着くけど恋愛感情が湧いてこない
- 安心感はあるけどトキメキがない
- ケンカしたりしない代わりにドキドキもない
みたいなご相談もいただくんですね。
後者の場合、特に「これでいいのかな?」「こんな状態で付き合い続けていいのかな?」というふうに悩んでしまったり、もっといくと「私って恋愛感情がない人間なのかな」のように自分に対して猜疑心を持ってしまったりもします。
恋愛なんだからもっと「好き!」という感情が湧くハズ・・・
もしかしたら恋愛に関心が薄すぎて感覚が麻痺してるんじゃ・・・
そんなところまで不安の枝葉が広がってしまっているとしたらどうしたらいいのでしょう。
ということで、今日も3つに分けてお伝えする愛のトリセツ、はじめます。
恋の熱量をはかってみたら
ひとりひとりの恋愛感情、恋の熱量をはかろうとしても、これ実際のところ測れないですよね。
恋愛感情が薄いとか、恋愛に関心があるなしという問題も、もう本当に千差万別だし測定不能だと思うんです。
ある30代女性Aさんは、友だちのBさんから見ればいつも彼の話ばかりしているし、友だち同士で会っていても彼からのLINEが来ると友だちそっちのけで返信し続けたりするし、もう本当に彼のことが大好きなんだろうなというのが感じられます。
Bさんにしてみれば、「きっと私と会っている時もそうなんだろうな」と思わざるを得ません。仕事中はもちろん、日がな一日彼のことばかり考えているように見えるのです。
そこまで好きになれるのはある意味羨ましい・・・と思ったりもしますが、実はAさんは「彼に対してそんなに恋愛感情がない」と感じていたりもするのです。
あんなに一生懸命にみえるのに、恋愛感情がないなんて・・・とBさんは驚くのですが。
Aさん曰く「彼と一緒に居るとラク。考え方や価値観も合うと思う。もちろん嫌いじゃないし、居心地が良いのは最高。だけど、燃えるようにときめいているかと言えば、それは違う気がする」
Bさんは「えぇっ!?」とのけぞってしまいます。
いやほんと、こういうことってあるんですよね。
逆に、40代女性Cさんは彼に対してとってもクールに見えます。そんなにマメに連絡しているふうではないけれど、彼の話をしょっちゅうするわけではないけれど、Bさんから見ると「お互いつかず離れずがちょうどいいのかな」という少し距離感を保ったラブラブ期を過ぎた恋人同士に見えます。
Bさんが客観的に見ているぶんには、情熱とかトキメキとか盛り上がりとか、そういうモノとは無縁のように見えるCさんカップルですが、Cさんの心情は違いました。
「私、彼と付き合ってからずっと、会うたびドキドキするしトキメキも感じる。手を繋いだだけでもジーンと熱い気持ちになったりする」と、ある時ボソっとCさんがつぶやいたのをお酒の席で聴いた時、Bさんは「人は見かけによらない」ということを思い知ったそうです。
だから、他人からはもちろん恋の熱量は測れないし、当人だってホントのところはよくわからないのです。
好きの温度
とはいえ、自分自身が「あまり恋愛にトキメキを感じない」「彼に対してドキドキすることがない」という場合、「どうして?」「なんで?」という気持ちになるのはわからなくもないです。
まだ本当の恋愛と出逢っていない、ということも確かにあるのかもしれません。
でも、一緒にいてラクという気持ちそのものがその人の恋愛感情の一種であることもあります。
例えば温泉がスキな人がいたとして、42度をちょうど良く感じる人にとって40度のお湯は「ぬるい」と感じるように。
逆に40度が心地よい人にとっては、42度のお湯は長く入っていられず「熱すぎる」と感じるように。
その人の適温ってあるじゃないですか。
とはいうものの、「恋愛ってもっとドキドキするもの」「恋愛ってもっとトキメキがあるもの」のように思い込んでいた人が、「ドキドキしない」「ときめかない」となると、それはやっぱり不安になっちゃうのかもしれないですよね。
「ドキドキしない自分はおかしいんじゃないか」と感じたり、「ときめかない自分は何か足りないんじゃないか」と思い込んでしまったり。
ただ、それで判断してしまうとちょっと残念な恋愛になってしまうのかもしれませんね。
愛の重み
例えば彼からの愛情が大きすぎて、それを素直に受け取れない場合があったとします。そうすると「私は彼がそうしてくれるほどの人間なのか」「私がそんなにしてもらってもいいのだろうか」のような迷いや罪悪感のようなものがあると、自分の愛がちっぽけなものに感じてしまうことがあります。
何より、「自分は彼に愛されるのに値する人間なのだろうか」と明確に思わなかったとしても、彼の愛の重さに耐えかねて、どこかで心が彼の愛を受け取り拒否してしまうことがあります。
そういう時って自分を否定している時であることが多いので、ときめきを感じることも情熱を持つことも心が勝手に閉じてしまったりするのです。
好きなのにクールに振舞ったり、このお付き合いが壊れることが怖くて、それなら深く知り合い愛し合う前に自分でぶち壊してしまったり。
恋愛感情が持てないと悩みがちな人は、こんなふうに「自分は愛される存在ではない」とどこかで思い込んでいる場合があるのです。
単に、恋愛への関心が薄いということももちろんあるのでしょうが、それももしかすると「恋愛は怖いものだ」「恋愛は傷つくものだ」という思い込みによる防御反応かもしれません。
恋愛は怖いものではなくて、恋愛は傷つくものではなくて、心が広がって愛情の交歓が出来るもの。
そんなふうに思えたら、彼と一緒にいるただの安心感やラクという感覚に愛情の芽がすくすくと育っていくはずです。
恋愛は怖いもの
愛は消えてなくなるもの
愛はもろくて手が届かないもの
私は愛情を受け取るに値しないもの
こんなふうに感じてしまう共通項は、幼いころからの「愛着」の問題であることが殆どです。
愛された記憶がない
愛を拒絶された
甘えさせてもらえなかった
ワガママが言えなかった
そんな子どもらしさを失った幼少期によるものかもしれません。
心の中で握りしめてしまった「自分は愛されない」「愛を求めても拒絶される」そんな恐怖心と絶望感が、無意識の中で未だに息づいているのでしょう。
40代の洋美さん(仮名)もそのひとりでした。
幼少期に両親が離婚。母親が出ていってしまい父親と父方の祖母に育てられました。
両親の離婚は洋美さんの関係ないところでの事情がありました。
でも、心の軌道修正セッションのなかで、洋美さんはその原因を無意識に「自分のせいだ」と思っていたことに気づきました。
おかあさんが出て行ったのは自分のせいだ
両親が離婚したのは自分のせいだ
と同時に、出て行った母親に対しての想いにもたくさん気づかれました。
おかあさんのバカ!
どうして私を置いて出ていったの?
怒りと悲しみ、願望と絶望、希望と落胆。
いろんな想いを全部吐き出したら、さらに見えてきたものがありました。
それが、洋美さんの心の軌道修正でした。
私が軌道修正をしてあげたのではなくて、洋美さん自身で軌道修正できた瞬間でした。
洋美さんは軌道修正のきっかけをつかむことができて、それからの恋愛に変化が起こったのです。
ときめかなかった心に灯がともったようでした。
何歳からでも心の軌道修正は出来ます。そしてそれは、自分の心の中に答えがあるのです。
あなたが今、何かに躓きやすくて同じようなことを繰り返して苦悩しているのだとしたら、そのきっかけをどうかつかんでくださいね。
stand.fm音声配信|胸が熱くなるような恋をしたことがない私
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
胸が熱くなるような恋をしたことがない私
心が錆びついてしまったように恋愛感情が持てなかったり、もしかしたら人を愛することが怖いと感じているのかもしれない、というあなたはご相談ください。