子連れ離婚:ウチの子が落ち着いたのは離婚してから
もくじ
おせっかいな割に気分よく過ごせる愛のトリセツ第54日目
今日は木曜日。離婚・再婚しているあなた、または離婚・再婚を考えているあなたに向けてのメッセージです。
子連れ離婚:ウチの子が落ち着いたのは離婚してから
「子どもがいて離婚するって勇気が要ります」ってよく聞きますが、離婚すると子どもにどんな影響が出ると感じているのでしょうか。
- 母子家庭だとグレる?
- 母子家庭だと不憫?
- 母子家庭だと憐れ?
ウチの子たちにその質問を投げかけたら、一笑に付すでしょう。
なぜなら、まったく当てはまらない質問だからです。
- 両親の離婚後に落ち着く子ども
- 両親の離婚後に不安定になる子ども
いろんなケースがあるのでしょうが、ウチの場合、離婚してからの方が子どもは落ち着きました。
では、落ち着く子どもと不安定になる子ども、その差はどこにあるのでしょうか。
お父さんとお母さんが離婚したのは、僕の(私の)せい?
離婚に至るまでの家庭というものは、多かれ少なかれ、和気あいあいとした一家団欒の風景は消え、お父さんとお母さんが揉めているパターンと、その逆に、お父さんとお母さんが全然会話しない、という状況に陥ることが多いものです。
そのどちらのパターンも、子どもにとっては「見たくない」ものであり、「感じたくない」状況です。
そしてなぜか?
本当に、なぜか?
お父さんとお母さんが揉めるのは、自分のせいだ
と感じてしまうことがあるのです。
お父さんとお母さんが離婚して、お父さんが家から出ていった。
お父さんとお母さんが離婚して、お母さんが家から出て行った。
- 僕が(私が)、良い子じゃないから
- 僕が(私が)、ちゃんとしていないから
- 僕が(私が)、勉強ができないから
だから、お父さんとお母さんはケンカしてしまうんだ。
だから、お父さんは家を出てしまった。
だから、お母さんは家を出てしまった。
だから、僕を(私を)見捨てて、置いて行ってしまった。
と感じてしまう。
お父さんとお母さんが離婚したことに、子どもがもっともっと責任を感じてしまうと
僕が(私が)、いるからいけないんだ
となってしまい、自分の存在さえも否定してしまうこともあります。
そしてこれを、小さい時だけでなく、オトナになっても持ち続けてしまいます。
親の離婚は、子どもに何の責任もないこと、親の都合で起きたものだと理解できていても、小さい頃に心の奥に根づいたものは簡単に消えてくれません。
- なぜなら、言えなかったから。
- 私のせいなの?とも聞けなかったから。
- あなたの知りたかったことがわからないままだったから。
- あなたが知りたかったけど、知るのが怖いことだったから。
私なんて居ない方がいい、と感じている時に起きていること
そんなふうに完全否定しないまでも、
ちゃんとしている自分はここに居てもいいけど、ちゃんとできない自分はここに居たらダメだ
勉強のできる自分はここに居てもいいけど、頭の悪い自分はここに居たらダメだ
周りに気遣える自分はここに居てもいいけど、何も気の利かない自分はここに居たらダメだ
という価値基準を、ふとしたにあらわれて、進みたいのに足が止まってしまうこともあります。
「ここに居てもいい」というのが
- 自分の家
- 自分の職場
- 自分の愛する人
- 自分の友だち
など、身の周りの世界につながっていき、最終的に自分がいる「この世界に」となると袋小路です。
ちゃんとしている自分はこの世の中に存在していいけれど
ちゃんとしてない自分はこの世の中に存在する意味がない、価値がない、居てはだめだ
そんなふうに、自己否定が強まって、ますます足がすくんでしまうのです。
あなたのせいじゃないよ
お父さんとお母さんが離婚するのは、あなたのせいじゃないよ
あなたのお父さん(お母さん)は、ずっとあなたのお父さん(お母さん)だよ
この2点は、間違いなくお子さんに伝えてあげる必要があります。
実際、そんなことが原因じゃないのに、子どもが自分を責めてしまうことのないように。
私はこの2点はずっと伝えています。
今も、子ども達は元旦那さんとは自由に連絡を取っています。
注)私と元旦那さんは協議離婚で円満離婚でもありましたが、離婚後3ヶ月してから、元旦那さんが私のママ友(子ども達の友だちのお母さん)と不倫していたことが発覚して、しばらく子ども達も「会いたくない」という状態が続きました。私もそれは寝耳に水のことでしたが、すべては月日が解決してくれました。自分のことに集中していることで、そんなふたりに気を惑わされている時間は後ろへ後ろへ飛んでいきました。そのことは、少しこちらに綴っています。
お母さんの背中、そしてお母さんの顔
よく、母子家庭だったりすると「お母さんの背中を見て子は育つ」と言いますが、これ、背中だけでは育ちません。
子どもはお母さんの顔を見ています。
正面からだけじゃなくて、横顔も見ています。
お母さんの顔だけじゃなくて、肩の落ち方や髪の毛のかたちも見ています。
お化粧も見ているし、洋服も見ています。
詳細に見ているというよりは、雰囲気をとらえているのです。
小さい頃からそばにいる人の姿は、視覚としてだけでなく、肌で温度で、匂いでシルエットで、感じ取っているのです。
だから、口にしなくても、言葉にしなくても、
- お母さんは嬉しそうだ
- お母さんは悲しそうだ
- お母さんは疲れていそうだ
- お母さんは元気にしようとしているみたい
- お母さんは怒っているみたい
- お母さんは…
- お母さんは…
でも、そういう生身の姿を隠さず見せることで、子どもの中に生まれるものがあります。
もちろん、お父さんとお母さんが離婚したことは僕が(私が)悪かったからじゃないと認識していることが前提です。
そして、今はこの家にいないお父さん(お母さん)は、ずっと僕の(私の)お父さん(お母さん)だ、と心の中にそう自由に想える場があることも大事です。
そういう子どもだけの安全地帯があれば
- 子ども自身が、おうちの中での立場を考えるきっかけとなります
- 本当の意味でのお母さんを助けることやお手伝いができるようになります
- 自分の身の回りのことは自分でやるようになります
- 家族の絆が強くなります
- 今家にいないお父さん(お母さん)とは、縁が切れたわけではない安心感があります
- 何より子ども自身が安心できる場が、家の中にあると感じられます
きれいごとなんかじゃなく、こういう場が子どもと創れないなら離婚はすべきではありません。といって、夫婦でトゲトゲが敷かれた家に居なさいというわけではありません。
「ウチはそんなことできない」のだとしたら、「何だったらあなたの安心なのか」を感じてください。できる限り挙げてください。そして出来ることから、ひとつずつチャレンジです。
私も最初から全部をそろえることができたわけではありません。
でも、ふたりともグレずに曲がることもなく成長しました。
大学と大学院をそれぞれ出て、社会人となって最愛の人と結婚もしています。
私自身も53歳で再婚しています。
愛の辞書には「あきらめ」の文字はないのです。
家庭での在り方、第一主義で
あなたとお子さんが住んでいる場所は、おうちの中にあります。
そのおうちの中での在り方が、幸福度に直結しています。
おうちの中の安心感や安定感が、あなたとお子さんの「今」に必要なのです。
子どもがいて離婚するって勇気が要るのだとしたら、子どもがいていさかいながら結婚を続けることも勇気が要ります。
どのみち、勇気が要るのです。
しかも、いさかいながら結婚生活を続けることは、苦痛も伴います。
離婚した今、苦痛はありますか?
不安はあるかもしれませんが、少なくとも元旦那さんとの苦痛はないのではないでしょうか。
そしてまた、不安というのは結婚生活を続けていたとしてもあります。
どこにいてもあなたは不安なんです。
そして、その不安というのは「今」に対して感じているものではありませんよね。
「過去」を想い出して不安になる。
「未来」を想像して不安になる。
今、目の前にいるお子さんとそのお子さんの目の前にいるあなた。
その一番大切な存在が、そのおうちの中に在ることを見つめ直して、抱きしめてください。
そして「今」出来ることを考えてみてください。
「今」あなたがほしいものを感じてみてください。
では改めて、今日のメッセージ
子連れ離婚:ウチの子が落ち着いたのは離婚してから
あなたが離婚を選んだのは、この結婚生活を続けることより幸せになるため。
そのことはけして忘れないでくださいね。
もう新しいトビラは開かれて、その先に続く道も見えています。
あなたとお子さんと歩いて行く道を、楽しく希望にあふれた道にするためにも、「今」あなたが出来ること見つけてみてくださいね。
どうしても見つからないという場合は、初回カウンセリングでお話ししてみると絡まっていた想いがほどけて見つかるかもしれませんよ。
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