子育て:イクメン反対!
もくじ
おせっかいな割に気分よく過ごせる愛のトリセツ第48日目
今日は水曜日。子育てしているあなたに向けてのメッセージ。
子育て:イクメン反対!
育児は大変!
育児は自分を後回しにしなきゃならないから。
ママばかりがいつもバタバタしてる。
旦那はいつだってマイペース。
イライライライラ
子どもにイライラしてるんじゃない。
私は旦那にイライラしてるんだ。
今日はそんなあなたに贈りたいメッセージです。
もし今、あなたが旦那さんに「イクメンになってほしい」と感じていたら、「イクメン反対!」のこの記事で、心にゆとりが持てたらいいな、と思いつつ書きました。
私がイクメン反対な理由は
「イクメン」などと褒めそやされることで、そうまでしないと世の旦那さんは、自分の子どもさえ、共に育てる気持ちになれないのか?
と、情けない気持ちになってしまうからです。
ただ、その前提として、妻側にも気になる点があります。
子育て中の妻は、言いたいことを言わなさすぎです。
これは私も経験があることですが、私自身も妊娠出産を通して、夫に対してあまり「詳しく話す」「詳しく伝える」ということをしていませんでした。ですので自戒の意味も含んでいますが
- 夫は言われなきゃわかりません
- 夫じゃなくても、人は言われなきゃ気づきません
- 夫じゃなくても、人は自分のことで精いっぱいです
だから、思うことがあるなら、妻は逐一「話す」こと。
そして夫は、「聞く時間」と「聞く耳」を持つこと。
妻がほしいのは、本当は「イクメンなんかじゃない」と感じています。
一気に私の時間がなくなったのに平然とする夫
子どもができると、自分に費やしていた時間が一気に減りますね。
- 好きな時にご飯を食べられた
- 好きな時に眠り
- 好きな時に起きて
- 好きな時に本を読み
- 好きな時に出かけられた
簡単にやっていたこれらのことが、子どもができたことでこれまた簡単に出来なくなることに、ストレスを感じる妻は多いでしょう。
どんなに待ち望んだ妊娠・出産であっても、頭の中は子どものことでいっぱい。自分のことは後ろ倒しになっていく。喜びを持って子育てをしている反面、不安や心配ごと、迷いが波のようにやってくる毎日に、どうしたってお母さんはくたびれています。
自分と子どものペース、家庭内のバランスをとるにはある程度の時間がかかりますよね。
ただそんな時、結婚前も妊娠中も出産後も、変わらずマイペースな人が家にいるとがっかり感が一気に訪れます。
「なんで私ばっかり?」という想いの火種は、大概「夫」からもたらされます。
- もっと協力してくれたっていいのに
- もっと私のやっていること手伝ってくれたっていいのに
- 私ばっかり忙しくて
- 私ばっかり自分のこと犠牲にして
- なんであの人、自分のことしかしないの
- なんであの人、自分のことすらしないの
マイペースなその人のこと、恨めしい目で見てしまう。あぁ、私も29歳の頃、そんな目で元旦那さんを見ていたことを思い出しました。
それでも、私は「イクメン反対!」です。
大変さ、分かち合えてる?
妻は、言われなくても動いてほしいんです。
エスパーのように妻の描いている脳内のスケジュールを、夫が気を利かせて動いてくれること、実は望んでいるんです。
- 私はこれをやったらこれをやる
- そこであの人がこれをやってくれたら私はこれができる
- あの人がこれを終えたら私は次にあれをお願いする
- 私がそっちをやるからあの人はあっちをやる
こういうシミュレーションが生まれます。
ただ妻も、こういうシミュレーションができるようになったのは、子育てを経験してからの賜物なんです。
赤ちゃんは生まれてすぐ、長い時間寝続けません。2時間とか3時間で起きます。朝も、昼も、夜も。
好きな時にご飯を食べて、好きな時にお化粧して、好きな時に本を読んでいた時間は、妻にとって過去のシンデレラタイムです。
それでも、すやすや眠る我が子は可愛いし、少しずつ周囲がわかって目で追うようになったり、ママを見て笑うようになると、愛しさに思わず抱きしめてしまいます。
そう、実はお母さんて、そんな貴重な時間を独り占めしているんですよね、旦那さんが仕事に出ている間じゅうずっと。
だけど、寝ている3時間の間に、音を立てないように掃除したり、音を立てないようにご飯作ったり、音を立てないように洗濯したりと、静かに静かにやることはてんこ盛り。いつも何かに追われているような、せせこましさのなか家事をしています。
つまり、お母さんは自分のペースで一日を動いていないんです。
これがまず、イライラが生まれるポイントです。
自分のペースがつかめないのにもかかわらず、子どもができる前と同じだけ、やることをこなそうとしている。
そこには既に無理があります。
もしくは無理をしようとしています。
全部やろうとするから無理なんです。
そして、そのはみ出しそうな部分を、
気が利かない夫がなんとか自分で気づいてやれないものか?
というところから、ジワジワと夢がふくらみはじめます。
ウチの旦那もイクメンにならないかなぁ
こんな図が浮かんでしまう。
ただ、お母さんは元々無理があることをやろうとしてるんです。
完璧を目指し過ぎです。
というか、完璧なんてないです。できないです。
お母さんというものは、抜けてるくらいがちょうどいいんです。
そのくらいの方が、子どもは自主性を持って育ちます。
幸せが足もとにあることに気づけない妻
家事と育児と旦那さん。
この3つは、重荷になってはいけないものです。
結婚生活がつまらなくなっちゃうから。
家のことをやるって幸せなことじゃないですか?
家族が安心して帰ってこられる家があること、これ以上の幸せってなかなかないと思います。
育児ができるって幸せなことじゃないですか?
愛する子どもをひとり占めできる。
日に日に成長していく姿は、あなたのお世話があってこそ。
旦那さんがいるって幸せなことじゃないですか?
一日仕事をしてきて、あなたがいるくつろげる家に帰ってくる。
あなたと子どもの笑顔を見に、今日も無事に帰ってくるんですよ。
これって今すでに、あなたの足もとにすべてあるものです。
それが、大変さをわかってもらいたい妻は、気づけなくなっています。
イクメンの意味をはき違える夫たち
旦那さんが我が子の世話に手を出さないのは、自信がないからです。
- イライラした妻が、てきぱきとやっているその家事・育児・雑事。
- 俺には到底同じようにはできない。
- もし手を出したら「そうじゃないでしょ」って怒られるかも。
- あんなにのんびりしていた妻が、別人のように動き回ってる。
- 俺には邪魔にならないようにじっとしてるしかできない。
だけど、視線を感じる。
- 俺にも何かやれって言ってるようだ。
- 何をやればいいんだ?
- わからないよ。
- 教えてくれなんて言える雰囲気でもないし。
- 自分で調べろってことかな。
世の中はイクメン流行りか。
じゃあちょっと俺もやってみるか。
っていうふうには、なかなかなりませんよね。
下手すると、育児や家事に参入することで「どうだ!」「すごいだろう!!」とえっへん状態になるかもしれませんし、あなたのやり方に口出ししてくるかもしれません(笑)。
「〇〇さんちのご主人、イクメンねぇ」「すごいわぁ」
なんて褒められて、ウキウキしちゃうかもしれません(笑)。
だけど、本来、育児って誰かに褒められるためにやることではありません。
自分の子どもをひとりでも生きていけるように育て上げることです。
こんなエピソードがあります。
滅多に子どもの面倒を見ない元旦那さんが、ある冬の日に、私のママコートを着て生後半年くらいの長男をおんぶして公園を30分も散歩したら、帰ってきてニコニコしてるんです。
どうやら褒められたようなんですよ、公園で。
次の日、私も公園で何人かのママ友に言われました。マンションのお掃除のおばさんにも言われました。
「旦那さん偉いわねぇ。ママコート着ておんぶして公園散歩するなんて、なかなかできないわよぉ」
「はぁ?!」って思いましたよ。
自分の子どもをおんぶして散歩することって、そんなに偉いことなのか?と。
そんなに世の中のお父さんって、こういうことやらないものなのか?と。
あの時のものすごいがっかり感は今でも忘れられません。
確かに元旦那さんは週に1度だけ休みで、土日も仕事で、帰ってくるのもいつも深夜0時を回っているような状態で忙しかった。だから、育児に参入することはほぼなくて、たまにお風呂に入れることくらいしかできませんでした。彼自身が何も出来ない状態だったから、私のやり方に文句を言ったりということはなかったのですが。
たった1回ママコート着て公園を散歩するだけで、「良いお父さん扱い」になるのって、おかしくない?!
と激しく違和感を感じました。
ただ、元旦那さんは子育て参入はほぼできなかったけど、「私は日中これだけ大変なんだよ」ということは伝えるようにしていました。そうじゃないと、彼は「子どもの成長も子育ての難しさも、何もわからないままになる」って思ったから。参加したいけど参加できない、という旦那さんも世の中にはたくさんいると思うから、伝えることはホント大切だと感じます。
妻が望むものは、イクメンより「夫の理解」
世のお母さんたちはたしかに忙しい。自分の時間がどんどん削られて、永遠にこうなんじゃないか?と不安にもなっています。
ただ、その手のかかる状態は永遠ではありません。ある程度の年齢になれば「手を出すな」「ほっといて」状態がやってきます。それに、永遠に手を出し続けるなんて単なる過保護でしかありません。
育児が時間的に物理的に大変なのはほんの数年です。
その大変なほんの数年にいてほしいのは、「イクメン」より「理解ある夫」ではないでしょうか。
- 妻がこんなに大変なのをわかっていること
- その大変さを分かち合いたいと思っていること
これらが夫婦で話し合えていたら、イクメンじゃなくたって全然大丈夫と感じます。
そもそも「イクメン」って、外に評価してもらうものじゃなくて、自分がいかに子どもに関われるか、限られた時間のなかで子どもとどう向き合うか、ということだと感じるのです。
「あのお父さん、イクメンねぇ」という外から評価ではなくて、「お父さんがいてくれていつも安心して子育てできるわ」という家庭。
そのためにも、自分の大変さをとんがらずに伝えられる妻であれ。
言いたいことがちゃんと言える妻であれ。
そう心から願います。
改めて、今日のメッセージ
子育て:イクメン反対!
あなたの家に必要なのは、イクメンではありません。
お互いの想いを素直に伝え合える夫婦関係。
そして、分かち合えるハート。
それだけで妻の気苦労は少しずつ軽くなるはず。
それでも、言いたいことがうまく言えない、旦那さんに気を遣ってしまう、イライラがやまないという場合はお話ししてみませんか。
一歩進みたいあなたへ
初回カウンセリング
お悩みをじっくりお伺いして、悩みの源の特定と解決へ向けての方向性がわかります。メンタル美人塾や単発セッションはこちらをお受けいただいた方のみご案内しています。
心の本音を聴くカードセラピー
あなたの本音がまるわかり。あなたの本音が溢れ出します。悩みの原因・解決策・得られる未来がわかるカードを使用した心理セラピーセッションです。