夫の連れ子を愛せない
連れ子のいる夫と結婚して数年。夫との間に子どもも出来て幸せいっぱいのはずが・・・。夫の母が、夫の連れ子ばかり可愛がるせいか、気持ちが複雑になってしまって。
夫の連れ子を愛せない
正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、家族が増えてHappyのはずが、気苦労が絶えないあなたへメッセージです。
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- 連れ子がいる同士の再婚
- 片方に連れ子がいる再婚
- 連れ子がいる状況から新しく子どもが生まれる再婚
さまざまなケースがありますが、最初から夫の連れ子が愛せないというよりは、自分の子どもが出来てから「夫の連れ子が愛せない」と感じてしまって悩んでいる方のケースです。
このお悩みには、旦那さんのお母さま、つまり義母が関わっています。それによって、旦那さんの連れ子だけでなく、旦那さんのことまで愛せなくなってきてしまって。ということで、本日の愛のトリセツはじめます。
夫の連れ子を愛す義母
とあるアラサー女性のお話です。
子どものいる彼と結婚した彼女。
彼の子どもは小学生ふたり。
彼は仕事があるので、前妻と離婚後、子どもの面倒を見ていたのは殆ど夫の母、つまり私にとってはお義母さんでした。
結婚してしばらくは、目立たなかったこと。それが、私たちの子どもが生まれてから、事態は悪い方に急変していってしまいました。
それは、義母が何かにつけて連れ子と私の産んだ子どもを比較してくること。というか、比較するように感じてしまう私になってしまったこと。
お母さんは夫の連れ子を母親同然のように、つまり孫を自分の子どものように育てていたようです。その気持ちは理解できます。
でも、私の子ども、つまり新たに孫が増えたても、目に見えて愛情のかけ方が違うことに気づいてしまい、それによって、旦那さんと連れ子への接し方がギクシャクするようになってしまいました。
こんな私の想いを、夫が理解してくれるならまだ救われるけれど、夫は「放っておけ」の一言だけ。
夫と私と、夫の連れ子と私たちの子どもで、新しい家族のカタチをつくっていきたいだけなのに、なんだか自分だけ悶々と悩んでいるようで、釈然としない毎日なんです。
なかなかにツラい状況ですよね。
ここでの問題は大きく2つでしょう。
お義母さんが、子育てに介入し過ぎること。
夫が嫁姑問題に無関心なこと。
お義母さんが、子育てに介入し過ぎることに関しては、たぶん、連れ子と自分の子を差別してくるということは、そうなる原因となる「介入」が甚だしいのだと感じます。母親の代わりに孫をみてきた義母にとって、もう「我が子」になってしまっているようですが、あくまで孫の「おばあちゃん」であって「お母さん」ではないのです。
そしてもう一つの夫が嫁姑問題に無関心なことについては、たしかに姑と嫁の関係性をあまり神経質に捉えることはよくありませんが、無関心で放置するのはもっとよくありません。夫が間に立つとしたなら、それは嫁側を味方するほうがうまく回っていくのです。義母は子離れする必要がありますし、夫は親離れをする良いチャンスです。
心が狭くなるほどがんばらなくていい
この女性は、子どものいる彼と結婚して、自分たちの家庭を彼の子どもと自分の子どもと幸せに築いていきたいと考えているはずです。
そこに、口を挟んだり、子ども同士を差別するような態度をされれば、気分が滅入ってしまうのは無理もありません。
しかも、間に立つべき旦那さんが無関心のため、絶望感も感じてしまっています。
このように、自分の思い通りにならないことって、連れ子であろうとなかろうと、嫁姑問題も子育ての問題も、日常茶飯事的に起きやすいことです。
そんなときに「自分の思い通りになること」に我を通しても、叶わないどころか余計に問題がこじれたり、嫁姑問題だけでなく、夫婦間の溝も深くなり、孤立と孤独の海に放り出されてしまう結果になってしまうでしょう。
人は幸せになるために生まれてきました。
なので、それぞれの幸せはそれぞれが感じてこそなんですね。
あなたの幸せは、夫と自分と、連れ子ふたりと、自分の子どもと仲良く新しい家族として暮らすこと、かもしれません。
では、夫はどうでしょうか。連れ子ふたりの幸せを考え、あなたとあなたとの子どもの幸せはもちろん考えるでしょう。そして、離婚後に子どもの面倒を見続けてきてくれた母親への感謝と、母親の幸せも考えることでしょう。
連れ子のふたりはどうでしょうか。おばあちゃんは大好きだけど、本当はホントのお母さんに会いたい、ホントのお母さんと暮らしたいと思っているかもしれません。お父さんを新しいお母さんにとられたと感じているかもしれません。
人が「幸せになりたい」と想うとき、同じだけそこに関わる人たちも、それぞれに「幸せになりたい」と感じているものです。
自分の幸せだけを主体に、他のメンバーの幸せも牽引しようとすると、荷が重くなり視野が狭まり、人の想いを尊重しづらくなります。そしてその結果、心も狭くなっていってしまうのです。
あなたの幸せはあなたの感じるものだけれど、家族ひとりひとりの幸せは、そのひとりひとりが感じるもので、必ずしもあなたの感じる幸せとは同じとは限らないのです。
そういう意味では、もしかすると連れ子のふたりにとっては、ホントのお母さんと暮らすことだったり、おばあちゃんと遊ぶことだったり、そういうことが幸せなのかもしれないということです。
といって、じゃああなたの立場やガンバリはどうなるの?私の努力は無駄なことなの?と思うかもしれませんが、そうではありません。
こういうことは時間がかかるのです。人の気持ちが関わるものは一足飛びに思った通りにはならないのです。
今、一番心が不安定で、自分ひとりで思うように状況を変えることができないのは誰でしょうか。それがわかれば解決の道は早く見つかるはずです。
母になる
連れ子の母親になるということは、そう簡単なことではありません。子どもにとって母親というものはいつでも帰れる港のようなものです。
ある日お父さんとお母さんが離れ離れになって、お母さんに会えなくなってしまった子どもの気持ちは、子どもの父親にも子どもの祖父母にも計り知れないでしょう。
とはいえ、子どもの面倒を見ることになった父親とその母(子どもにとっては祖母)は、仮に母親の代わりになれなくても、子どもを愛し、育てるでしょう。
そうやってあなたと結婚するまで、愛情を注いできたのです。
誰もが、母になろうとしていたのです。
で、連れ子のふたりにとっては、母になろうとしてくれる人が今、3人いるわけです。お父さんとおばあちゃんと新しいお父さんの結婚相手。
でも、どれも本当のお母さんではないのです。
この事実は、連れ子のふたりには一生涯変わらないことです。
なので、あなたも。あなたの旦那さん(連れ子のお父さん)も、おばあちゃんも。
母にはなれないと理解することです。
母になることを競わないことです。
その代わりに出来ることがあります。
家族になること、です。
お父さんはもちろん、連れ子父親ですから、親なわけです。
でも、おばあちゃんもあなたも、母にはなれません。だから「家族」になってください。
おばあちゃんもあなたも連れ子のふたりの家族なら、あなたとおばあちゃんも家族ということです。
母親の役割を競うから、うまくいかなくなるのだとしたら、お互いが家族として受け容れ合うこと。それが今のあなたに出来ることなのではないでしょうか。
stand.fm音声配信|夫の連れ子を愛せない
stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています
では改めて、今日のメッセージ
夫の連れ子を愛せない
夫の連れ子を愛そうとすることは尊いことです。でも、想いの押し付けは家族のバランスを崩してしまうかもしれません。再婚したけどうまくいかない、連れ子との関係が思わしくない。もしそんなご状況でしたらご相談ください。一緒に進んでいくお手伝いをしています。