怒られるのが苦手:ビクビクしがちなあなたへ

職場の電話で会ったこともない人に怒鳴られてショック。こういうことがあると何日も引きずってしまう。そういえば昔から人から何か言われると怖くて。

怒られるのが苦手:ビクビクしがちなあなたへ

正しい恋愛の悩み方:愛のトリセツ、私は悪くないんだからもっと正々堂々としたいあなたへメッセージです。

 

確かに、理不尽なことで怒られたり怒鳴られたりすることってありますよね。

特に、先ほどのように職場での電話などでは、知っている取引先の方や上司・同僚ならいざ知らず、まったく顔見知りではない単なるクレーマーからのものだったりすれば「イヤな役回りを引き受けちゃったな」みたいな気持ちになるでしょう。

 

運が悪かった・・・と受け容れて、電話を切った後に同僚に「まいったな~」くらい言えれば良いのだけれど、そうではなくて「私が悪かったんだ」とか「悪いことが起こるのは私のせいなんだ」みたいな方向になってしまうと不運です。

 

不運というのは、そう思うことによってますますそういういやなことを引き連れてしまう可能性を考えての「不運」です。

 

なんかよくないことが起こると「私のせい?」「私が悪いから?」なんて考えてたら、どんどん気分が滅入ってきませんか?

 

ということで、今日も3つに分けてお伝えする愛のトリセツ、はじめます。

怒られる私はダメ人間

アラサー女性の春菜さん(仮名)は、職場の電話を取ることが大の苦手でした。

 

一度、自分宛ではない電話を取った時、先方が電話に出た人間を確認せずに、いきなり怒鳴り散らし始めたのです。

 

同じ職場の別の社員に対しての大文句だったのですが、相手の勢いがあまりにもすごかったため、当人に変わる間もなく怒鳴り散らされ先方は受話器を投げつけるように切ったのです。

 

確かに怖いですよね、こんなことがあると。

 

出るべき同僚は平謝りで、その掛けて来た相手に電話を入れ直したそうですが、春奈さんはしばらく動悸がおさまらず、唇はカサカサで肩の震えが止まらなかったそうです。

 

こういう時、周りの人間に「勝手に怒って勝手に切っちゃったよ」とか「あの電話の人、切れすぎて血圧高くなってただろうなー」とか「自分とは違う感性の人間なのかも」と切り離すことが出来ればラクなのですが。

 

春奈さんはこともあろうに「私がいけなかったんだ」「こういうことが起こるのは私のせいなんだ」と自分を責めてしまうのでした。

 

というのも、春奈さんには苦い過去があって。

 

中学生の頃の部活で、一方的に先輩と先生に詰められたことがあったんです。

 

原因はよく覚えていないのだけれど、これは春奈さんが原因ではなくて他の生徒がしたことが原因でした。

 

でも、強さでいったら叶うことのない先輩たちとラスボスでもある顧問からの詰めよられ、弁解の余地はなくただただひとり春奈さんだけ責められました。

 

お母さんにも言えず、友だちにも言えず、ものすごく悲しくて怖かったけれど、心の中に閉じ込めて生きて来ました。

 

その時も春奈さんは「私がいけないんだ」と思ってしまったそうです。

怒っているのはあなた

以来、怒られることに過敏になってしまった春奈さんは、怒りっぽい人が苦手になっていきます。

 

でも、怒りっぽい人を避けようとすればするほど、自分の周りには怒りっぽい人が増えていくような気もします。

 

そして、怒りっぽい人のトバッチリを、なぜか一番自分が食らっているような、そんな気分になります。

 

それもそのはず。

 

だって、春奈さんは怒られる一方で、その理不尽な怒られ方をしたことを、春奈さんが怒るべきことを、何も怒らずに来たからです。

 

少し話を変えますが、悲しみを封印して悲しみを感じないようにしていると、自分が悲しみを感じるような人が周りに集まってきます。

 

悲しみに満ちた人が周りにいるのだとしたら、少しでもあなたが悲しみを感じられるように、その人が存在しているのかもしれません。

 

そしてもしそうなら、あなたは悲しみを封印して生きてきているのでしょう。

 

恐れを封印して、恐れないようにして生きていると、自分が恐れを感じるような人が周りに集まってきます。

 

恐れに満ちた人が周りにいるのだとしたら、あなたが少しでも恐れを感じられるように、その人が存在しているのかもしれません。

 

それを踏まえると・・・

 

怒りを封印して、怒らないようにして生きていると、自分が怒りを感じるような人が周りに集まってきます。

 

周りに怒りに満ちた人がいたり、あなたが怒りを抑え込むような場面が多いのだとしたら、あなたが少しでも怒りを感じられるように、本質を表すことができるように、その人が存在しているのかもしれません。

 

ということは、春奈さんは今まで自分の怒りを相当抑え込んで生きて来た、ということになります。

 

そして、その怒りとともに、悲しみも恐れも感じていたはずです。

 

湧いてくる感情には、良いも悪いもありません。

 

なのに抑え込んでしまうと、時にこのように自分を窮地に立たせるような場面に遭遇させてまで、感情を復活させようと運命が味方してくれているなんてことが起こります。

人との間に壁をつくる人

自分の感情にフタをして生きていると、人との間に壁が出来ます。

壁が出来ると、ひとりで閉じこもるか、勝手に人の心を妄想するか、そんな世界に生きることになります。

 

春奈さんは怒りっぽい人を目の当たりにすると、人との境界線というよりも壁をつくろうとします。

 

つまり「見なくて済む」という状態にしたがります。

 

ですが、見なくて済むどころか、そういう人がうじゃうじゃわいてきて挙句「こういうことが起きるのは自分のせいだ」と自分を嘆きます。

 

ここがまず春奈さんの選択ミス。

 

人との関係性においては、壁をつくるのではなくて、二本の線を引きます。

 

自分の前と相手の前の二本です。

 

この境界線を越えないことが人付き合いの肝となります。

 

心の中にあるものはあなたの大切な感情。

同時に、相手の心の中にあるものは相手にとって大切な感情です。

 

でも、相手の心の中にあるもの、相手が感じている感情は、あなたの中にまで入って来れません。

入って来させてはいけないものです。

 

その線引きが出来るようになると、無駄に人に恐れや怒りを感じることは激減しますよ。

 

もちろん、怒りも恐れも悲しみも大切な感情です。

怒りは時に自分や大切な人を守るために欠かせません。

 

だからこそ、むやみに封印してはいけません。

stand.fm音声配信|怒られるのが苦手:ビクビクしがちなあなたへ

stand fmにてラジオパーソナリティとして、音声でも配信しています

では改めて、今日のメッセージ

怒られるのが苦手:ビクビクしがちなあなたへ

人の感情に振り回されやすい、というあなたはご相談ください。


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