育児:子どもが何を考えているか、考えるのをやめなさい
もくじ
おせっかいな割に気分よく過ごせる愛のトリセツ第23日目
今日は水曜日。子育てしているあなたに向けてのメッセージ。
子どもが何を考えているか、考えるのをやめなさい
- うちの子変わってる!
- よその子と違い過ぎる!
- ぼーっとし過ぎてやしないか?
- こだわりが強すぎるんじゃないか?
- いけないことばかりする
- このままじゃとんでもないオトナになるんじゃないか?
そうでなくても子どもの成長過程には、心配ごとが山積みです。
- 怪我しないか
- 病気にならないか
- お友だちと仲良くできるか
- ひとりで出来るようになるのか
お母さんて、子どもの成長を楽しむより一喜一憂して悩んでる時間が多いんじゃないかな。
実際私が長男を子育てしている時は、毎日を楽しむなんて余裕はあんまりありません。
生まれたばかりは、ミルクの飲む量が気になっていたし、少し成長してくると偏食が気になっていたし、動き回るようになれば「よその人に迷惑をかけないように」いつも周囲に気を回していました。
だからものすごく毎日が疲れたし、しんどかったし、外に出て遊ばせることも億劫だったんです。
子どもの考えていることが、私の考えていることと違い過ぎて、それを受け容れられなくて、「この子はいったい何を考えているのだろう?」ということばかり考えていたように思います。
でも、今は思うんです。
それが普通なんだと。
昨日までの子ども、明日からの子ども
生まれたての赤ちゃんが泣くと、お母さんはパッとそばに行き様子を見ます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、いえ、1歳くらいまでの赤ちゃんははっきりと言葉をしゃべれません。だから、子どもの表情や行動から察するよう、お母さんには知らないうちに「赤ちゃんのご機嫌センサー」みたいなものが備わります。
- ベビーバスに赤ちゃんを入れると、口が「ホ」って言っているかのようなカタチになること
- おむつが汚れると泣くこと
- お腹が空くと産着の袖をハムハムすること
- 目指すものが見つかったときの目の輝き
- 歯が生える時にブーブーやること
そんな小さな変化をずっと見て来ているお母さんは、気づけば「今、この子は何を求めているんだろう」ということを模索して、命がけでお世話をしています。自分の髪の毛やお化粧や、お風呂上りのびしょびしょなんてお構いなしにお世話をしています。
だからどうしても「今、この子は何を考えているのだろう」というのは頭の中に常にあるんです。
でも、子どもの成長は待ったなしです。
ハイハイをしてつかまり立ちをして、やがて歩き出して。一人前の人間になるべくして、ものすごいスピードで成長している子どもって、親の想像の域を超えたこと考えたりやってのけたりしますよね。
だからこそ、危険を伴うこと以外は、子どもが何を考えているか考え過ぎるのではなくて、どうやったら「見守ることができるのか」を考える方が、親も子も幸せです。
子どもが何を考えているのかを考え過ぎて、悩みのタネとなってしまうお母さんて意外と多いんです。実際私もそうでした。
「今」に目を向けよう
私が産んだ子どもであっても、子どもは私とは別人格。
それを受け容れるだけで、子どもと自分に境界線が引けます。
これは何も親子関係を分断するための境界線ではありません。
相手を尊重するための境界線です。
旦那さんとも、両親とも、ママ友とも、職場でも、その境界線は相手だけでなく、あなた自身を尊重するためのものです。
子どもとも適切な境界線を引くことが、お母さんとなったあなたにも必要です。
子どもは親の所有物ではありませんから、ひとりの人間としてその成長のサポートをする。
言うことを聞かないのは当然、くらいに思っている方が幸福です。
それはその子独自の主張です。あなたと違う生命体なのですから当たり前です。
私には子どもがふたりいて、上の男の子は理科や社会が大好きで、高校では化学が大好きで、大学では物理を専攻しました。私は理科や社会が大の苦手で、中でも科学や物理は赤点を取ったこともあるくらいです。元旦那さんも理科や社会が得意だったとは聞いたことがありません。
似ている表情や似ている嗜好はあっても、ブレンドされた時点でもう別人格がいっちょう出来上がりなんです。
だからこそ、日々成長していく子どもの「今」を大切に見守ること。
そのほっぺのぷくぷく加減も、小学生くらいの子どもの柔らかな髪の毛も永遠じゃありません。
ママの目が嬉しい
子どもが何を考えているのか?ということを日々突き詰めなくても、子どもはお母さんのことが大好きです。
だから、お母さんが不安そうに、不満そうに自分を見つめていたら、それだけで悲しくなるでしょう。
お母さんが嬉しそうに、楽しそうに自分を見つめていたら、それだけで嬉しくなるでしょう。
- 今日こんなことが出来たんだね。
- 昨日は見向きもしなかったものに、今日は興味が湧いたんだね。
- これのどんなところが気に入ってるの?
- 大好きなの?これ
答えはみんな子どもが持っています。
子どもが大好き!と感じているものに、お母さんも興味を持ってくれたら、子どもは一生懸命説明しようとするでしょう。
- どんなにそれが好きか
- どんなにそれが楽しいか
- どんなにそれが気に入っているか
それでも我が子がわからない時に
そうは言ってもそれは私は許せない。
お友だちに砂をかけたり、積み木でぶってしまったり。
それは子どものサインかもしれないし、砂が宙を舞うのが楽しいのかもしれないし、何か面白くないことがあるのかもしれない。
お母さんの頭の中で考えると、どうしても
- どういうつもり?
- どうしてそんなことするの?
周囲への迷惑を考えて「この子のおかげで私がここに居づらい」と感じてしまうこともあるかもしれない。
そんな時にお母さんが出来ることは、子どもの代わりにまず謝ること。
そして我が子には、両手を優しく握って目を見ること。抱きしめること。
無理にお友だちに謝らせたりするのではなくて、お母さんが我が子を受け容れること。
- どうしてそんなことするの?
- どうしてそんな悪い子なの?
これ、子どもに問いかけても答えは出ません。どうしてそんなことをするのかは、こんなふうに怒られることだと思っていないからだし、自分が悪い子だとも思っていないからです。
興味だけで生きている子どもは、そうやって少しずつ成長していき、やがてオトナになっていく。
お母さんに出来ることは「何を考えているのだろ?」と我が子が考えていることを推し量り続けることではなくて(それやってると参っちゃうから)、「どう見守っていこうか」だと感じます。
ともあれ、家にいればその様子も見えますが、幼稚園や小学校に入ったら、そこに行っている時間は見ることすらできません。だから「見守る」ということができるお母さんから、肩のチカラの抜けた状態で子どもと関わることができ、育児が楽しくなっていきます。
時には育児から大脱走すること
私は子どもが生まれてから上の子が11歳までは専業主婦でしたから、ずっと育児中心・家事中心の毎日でした。
それでも、友だちと会ったり、LIVEに行ったりなど、自分が楽しむことは頻度が少なくてもやっていました。
こういう息抜きを、悪いことだとかやましいことだとか、旦那さんに申し訳ないって思わないでください。
あなたにもあなたの人生があります。子育てだけじゃなく、やりたいことや行きたい場所、見たいものもあるでしょう。
子どもと一緒に行ける場所ではない場所にも行きたいこともあるでしょう。それを自分に許可してあげてください。周りにいる人を頼ってください。
その柔らかさ、その匂い
子どもが何を考えているか、考えすぎてしまうお母さんは、他に考えることがないからそうなってしまう人もいるくらいです。時に、子どもから離れてみることも必要かもしれません。
そうやって一旦離れてみると、また子どもと接するときに違った視点が生まれることでしょう。
お世話に明け暮れているだけでは気づかない、子どもの肌の柔らかさや子ども特有の匂いに、ますます愛おしさが増すかもしれません。
眉間のしわより目尻のしわを増やしながら、お母さん道を楽しんでください。
改めて、今日のメッセージ
子どもが何を考えているか、考えるのをやめなさい
子育て中のお母さんからのご相談もお受けしています。
実は、お子さんのご相談としてお受けしても、お母さん自身の問題であることが殆どなんですよ。
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