正しい恋愛の悩み方：愛のトリセツ第２８８目、本日は人間関係でお悩みのあなたへメッセージです。

嫌われるのが怖くて気を遣ってばかりです

いつからかわからないけれど、人から嫌われるのが怖くなってしまったんです。

それが職場の人だったり、友達だったり。

なぜ、人から嫌われるのがこんなに怖いのでしょう。

 

自分に好き嫌いがあるように、人にも好き嫌いがあるだけなのに。

 

人から見放されたりするのが怖くて、いつも気を遣っているようで、ひとりになるとドっと疲れてしまうんです。

ということで、本日の愛のトリセツの始まりです。

人に嫌われるのが怖い理由

人に嫌われることって、人から見放されることでもあり、そこにものすごく恐れを抱いてしまうのだとしたら、「見捨てられ不安」があるということです。

 

敢えて人から嫌われるようなことをするのも、それはそれでその人の満たされない気持ちの裏返しなのですが、今日取り扱っているのは「人に嫌われるのが怖い」という想いですから、この「見捨てられ不安」について少しお話しをしていきますね。

 

人はひとりでオギャーと生まれて、ひとりで去っていく(死んでいく)ものです。なので、基本的に「孤独」なものなのです。

 

ですが、人はひとりでは生きていけません。

 

オギャーと生まれた赤ちゃんだって、そのまま放置されていたら死んでしまいます。

 

お世話してくれる人がいて、食べものを与えてくれる人がいて、成長していくことができる。

 

だから、それをしてくれる人って命の恩人なわけです。

 

そして、ここからが大切なのですが、その命の恩人に嫌われたらどうなりますか？

 

嫌われてしまって、振り向かれることもなくなったら、ご飯が食べられませんし命の危機ですよね。

 

意識していてもしていなくても、それは感覚としてわかるのです。

 

「この人に嫌われたら生きていけない」と。

 

だから、自分は本当はそうしたくなくても我慢してしまう。

言いたいことがあるけれど、一度言ってみたらものすごく怒られたり、イヤな顔をされたり、体罰をされたり、拒否されたり、去られたり、幼い自分にとっては「命の危機に値するかもしれないくらいの出来事」が起きてしまったら…。

 

もう絶対それはしちゃいけないものだ

私は我慢しなければ

言いたいことを言っちゃいけない

自由にしゃべったらいけない

 

そういう思い込みが生まれてしまうと、自分ひとりで何か出来るようになっても、考え方や身体つきが成長しても、その思い込みをどこかに押し込めたまま(消えずに)なので、「なんかモヤモヤする」「なんかうまくいかない」「どうしてなんだろう」という出来事に直面します。

 

人に嫌われるのが怖い、というのもそういった思い込みのひとつで、それが「見捨てられ不安」、愛着の問題と繋がっています。

たとえ誰かに嫌われても

思い込みを持ってしまうといっても、幼い頃の自分が「こうに違いない」「こうでなければならない」と思い込んでしまったものです。

成長過程のなかで、「そんなことはない」「そうではない」とわかっているはずなのに、でも、何か行動をしようとすると足がすくみ、言葉を飲み込んでしまう。

 

それが、潜在意識に刷り込まれた過去の思い込みなんですね。

ただ、その思い込みはけして悪者ではありません。

 

あなたのことを守ってきてくれた想いでもあるんです。

その思い込みがあったから、あなたは生き延びてこれた。

その思い込みを持っていたから、命を繋ぐことができたのです。

 

いえ、実際はその思い込みを持っていなくても、命は繋ぐことはできていたはずなのですが、それはわからないですよね。

 

それほど小さい頃の脳では、危機感を感じるほどの想いであって、実際、自分より大きなオトナ(お父さんやお母さん等の養育者)は大きく見えるもので、逆らうことなんて恐ろしくてできません。そして何より、命の源である食べものが与えられなくなったら生きていくことはできません。

 

お父さんやお母さんが子どもに食べものを与えないなんてこと、そうそうあるわけではない事であるにもかかわらず、幼い子どもは幼い脳みそでありとあらゆる狭い考えを見つけたし、握りしめてしまいます。

 

「嫌われたら怖い」

「嫌われたら生きていけない」

「お母さんが幸せそうじゃないのは自分のせいだ」

「お父さんとお母さんが喧嘩するのは自分のせいだ」

「自分がいるからお母さんはお父さんにいじめられるんだ」

「お父さんは私のことが嫌いだから厳しいんだ」

 

たとえ誰かに嫌われても、なんて恐ろしくて考えられません。

そうして死んでしまうくらいなら、誰かに好かれるように生きていく方がいい。

 

そうして、嫌われることが怖いという想いがよりいっそう強化されてしまいます。

あなたのことを本当に大切にしてくれる人

あなたが嫌われることを恐れているとき、きっとその相手に気に入られるような言動をとっているはずです。

だけど、相手が気に入るような言動ってどんなものなのでしょう。

 

あなたには、けして相手の気に入るような言動ってわからないはずなんです。

 

人は皮膚介して隔たりを持ちます。

その隔たりは、必要な距離でもあります。

 

自分の皮膚の内側で起きていることは、自分にしかわかりません。

自分ですらわからないこともありますよね。

 

それが、皮膚の外側にある他人にわかるはずもないのです。

 

ということは、相手に気に入られる言動は、あなたが百万回考えてもわかることはありません。

 

なのに、相手に気に入られるように寄せていくのは無理がないでしょうか。

 

あなたが相手に気に入られるようにすればするほど、あなたが切り捨ててしまっているものがあります。

 

そう、それはあなた自身。

 

あなたが誰かに無理に気に入られるようにしなくても、周りに嫌われないように頑張ろうとしなくても、あなたを大切にしてくれる人がいるとしたら、それは間違いなく、あなたがあなた自身を受け容れて、あなたが自分自身を大事にしている状態にこそ、目の前に現れます。

 

あなたが誰かに嫌われるのが怖くて気を遣ってばかりいるとしたら、あなたのことを大切にしてくれる人に出逢う時期は先延ばしになります。

あなたが気を遣うべき人は、何よりあなた自身です。

 

自分のことを後回しにするのは、もうおしまいにしませんか。

では改めて、今日のメッセージ

嫌われるのが怖くて気を遣ってばかりです

そうしなければ生きていけないという思い込みを持っていると、どうしても怖いものです。

あなたの記憶にものぼらない頃の想いが、今もざわざわといたずらをしているのです。

 

こちらのサロンでも心のしくみをお伝えしています。

 

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stand.fm音声配信｜# 243 嫌われるのが怖くて気の小さい私

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