子育て:夫婦なのに悩みも苦労も分かち合えないから孤独なの
もくじ
おせっかいな割に気分よく過ごせる愛のトリセツ第103日目
今日は水曜日。子育てしているあなたに向けてのメッセージです。
子育て:夫婦なのに悩みも苦労も分かち合えないから孤独なの
10か月お腹の中で一緒にいたのは私
死ぬかと思うほど苦しんで産んだのも私
そして、いざ生まれてみると…
何も手伝おうとしないし、一緒に子育てのこと考えようともしてくれない。
「孤独しかないわ」
そんなふうにつぶやく新米ママさん。
辛いですよね。
これ、どうにかしたいですよね。
どうにかしましょうよ。
あなたひとりで抱えることではないのですから。
こうなってから悩むのも、こうなる前に知っておくのもそれがあなたのタイミング。
そのツラさ、対処していきましょう。
ということで、本日の愛のトリセツの始まりです。
私だけが負う責任が重すぎて
妊娠がわかったその日から、ママと赤ちゃんは歴史がスタートします。
同時に、ものすごい重圧や責任を感じて過ごす日々の始まりです。
これ、個人差があって、お腹に赤ちゃんがいることを忘れるほど忙しかったり、なんか実感がないっていう人もいるんですよね。
私は、どっちかというと、ものすごい重圧や責任を感じて過ごしていたタイプです。
妊娠がわかった時は、まだ仕事をしていました。
YAMAHA音楽教室で、午後から21時くらいまでエレクトーンを教えていました。
お腹にひとり自分以外の人間が入っているって、めちゃくちゃ気を遣うんですよ。
2~3日でも大変なのに、10か月一緒にいるんです。
私の食べたもの、私の睡眠時間、私の清潔感、私の見るもの・聴くものによる感情の在り方、いろいろなものがもうひとりの人間に影響しているような気がして、第一子の時はちょっと神経質になり過ぎたかもしれません。
特に食べものなんて、赤ちゃんの命に直結するじゃないですか。
何しろそうやって、自分とまだ見ぬ自分以外のもうひとりと、そう、双子ちゃんの場合はもうふたりと、共に過ごすわけです。
この間、旦那さんや実家の父母、旦那さんのご両親に関しては、「赤ちゃんが生まれてくるまではひとまず気にすることがない」のです。
旦那さんに関しては、身体に気をつけるようにとか、重い荷物は持たないように、等という配慮はあったと思いますが、妊婦さん以外は「生まれてくるまでは赤ちゃんに会えない」ので、妊婦さんほどの切実感や責任感、重圧もありません。
特に私がそれを感じたのは、妊娠5か月目くらいの時に、少量出血したときです。
流産?早産?など疑うじゃないですか。
私の感じる危機感は、誰にもわからないだろうな、とものすごく孤独感を感じたものです。
もし流産になったりしたら、「運命だったんだよ」とか「仕方なかったんだ」とか「次またすぐ出来るよ」などと慰められるのかもしれませんが、妊娠している当人にとっては、そんな言葉はなんの慰めにもなりません。
それほど、妊娠中というのは一体化して、お腹にいるたまごのような赤ちゃんを無事出産することに、命をかけているのです。
まずここで、旦那さんと妊娠している妻との間に、相当の温度差があることを知っておくことです。
重圧と責任を感じている時間は、同時に赤ちゃんとの愛を育んでいる時間でもあるのです。
この育みの時間、実は旦那さんはカヤの外です。
- お腹が動いた。
- お腹が張ってきた。
- 胸が張ってきた。
- 腰が痛い。
- 足がつる。
- 寝ても寝ても眠い。
- つわりがどうしょうもない。
こういう症状は、妊婦さんにしかわかりません。
ご主人は体感としてわからないので、対処はしてくれるものの、その身になって感じてあげることができません。
でもね、それすら赤ちゃんと一体化している妊娠中だからこそ感じられる「愛の証」なんです。
お腹にいるからそういう症状も起きるわけです。
そんなふうにして10か月、すでに旦那さんより早くママと赤ちゃんは絆を深めているのです。
旦那さんはこの時点でどうしたって遅れを取っています。
待ち遠しいな
どんな子なんだろう
俺に似てるのかな
なんて思い描いているだけです。
日に日に重くなるお腹を抱えて「重さ」をいち早く体感できてる妊婦さんは、そのレベル以上のことを感じながら日々暮らしているのです。
今さら聞けない頼めない
初めての赤ちゃんを生んだら、みんな新米ママさんです。
だけど、新米パパさんたちは、新米ママさんの10か月分遅れを取っています。
しかも、生まれたての赤ちゃんと、生みたてのママさんの両方のケアをしようと意気込んでいます。
「俺がんばる!」と意気込んでいるのです。
ですが、愛する妻は大変な様子で、立ち入るスキがありません。
- 妻は赤ちゃんが生まれてからというもの、髪を振り乱してバタバタと忙しそう。
- 赤ちゃんが寝てるんだから、のんびりしていればいいものを、あっち行ったりこっち片づけたり。
- あんなに朝晩のスキンケアを欠かさなかった妻が、「今日顔も洗えなかった」なんて言う。
俺は、俺としたことが、何も変わってあげられない。
指示すら出してもらえない。
何を手伝ってあげたらいいんだ。
俺が出来ることは何なんだ?
「そのくらい自分で考えてちょうだい」と妻は言うけれど、考えても考えてもわからないんだ。
旦那さんもまた、大変そうなのに手を出せない自分を責めます。
妻は妻で、自分ひとりで抱えていること、そしてどこをどう助けてほしいのかが言えないほど疲弊していきます。
赤ちゃんひとり生まれただけで、それまでのんびりしていた夫婦は、ここまで心がすれ違ってしまうことだってあるんです。
ふたりのこども
確かに、妻は10か月分先に、旦那さんよりも赤ちゃんとの絆を育み始めます。
ですが、旦那さんがいなかったら、赤ちゃんは出来ないのです。
充分子育ての、そして、妊娠期間への参加権があります。
あなたのつわりを代わってあげることはできません。
でも、つわりで出来ないでいることがあるなら、それを代わってあげることはできます。
ただ、その指示はあなたが出さないと旦那さんは動けません。
何しろ、家族のために仕事一辺倒の彼です。
家事は愛する奥さまの聖域ですから、手出しをしないようにしてきてしまったのです。
ここからは大いに聖域にも踏み込んでもらいましょう。
手伝ってほしいなら、代わってほしいことがあるのなら、今のあなたの状況を伝えていくのです。
ふたりのこどもです。
どちらか一方が苦労して育てるものではありません。
そのために必要なことは、もう一度話してみる、ということです。
やり方がわからなければ、手伝いもできないのです。
やり方がわかれば、どちらにとっても大切な我が子です。
ふたりのこども
かけがえのない赤ちゃんは、かけがえのないふたりがいたからできたこどもです。
では改めて、今日のメッセージ
子育て:夫婦なのに悩みも苦労も分かち合えないから孤独なの
夫婦なのに、悩みも苦労も分かち合えないって本当に孤独です。
そんな孤独を赤ちゃんも敏感に察知します。
大好きなママが悲しそうだと、赤ちゃんも悲しくなってよく泣きます。
旦那さんを子育てに巻きこんでください。
わからずにオロオロしているだけじゃなく、わかるよう話してあげてください。
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