ママへ、私のこと見てる？子どもより
もくじ
おせっかいな割に気分よく過ごせる愛のトリセツ第１４３日目
今日は水曜日。子育てしているあなたに向けてのメッセージです。
ママへ、私のこと見てる？子どもより
ママみてみて！こんなことできたの
ママみてみて！私こういうのスキなの
ママみてみて！どうかなぁこれ
ママ、みてみて…
ねぇ、ママ、、
忙しいの？うんわかった。
じゃああとでね。
ね、ねぇ、ママ、、、
ママ、、、
…
…
…
ということで、本日の愛のトリセツの始まりです。
ママ、こっちを向いて
ママ、赤ちゃんがおうちに来てから、わたしのお話し、きいてもらえる時間が減っちゃった。
ママが忙しいの、見てたらすぐわかるよ。
わたし、5歳だし。
おねえちゃんだもん。
でもね、ママ、「きょう、幼稚園でこんなことがあったの」って話すと、前はうれしそうだったよね。
わたしから話さなくても、ママから「今日は何があったの？だれと遊んだの？」ってきいてくれてた。
だからわたし、いっしょうけんめい話したよ。
「こんなことして遊んだよ」
「この遊びはこんなにおもしろいんだよ」
「幼稚園で読んでもらったこの絵本がスキなんだよ」
ママが笑ってくれるから、ママが「それでそれで？」って言ってくれるから、わたし、ずっと話してた。
ママと一緒に笑っていたくって、ずっとずっと話していたかった。
そのじかん、すごくうれしくて楽しかったんだよ。
でもね、今、そのじかんはなくなっちゃったの。
ママに話しかけると「ちょっと待ってね」って言われちゃうんだ。
ちょっと待ったまま、ねる時間になっちゃっても、ママから「さっきのお話し教えて」って言われることなかった。
ママが忙しくなさそうなときは、赤ちゃんだっこしてる。
前はわたしが乗っかってた、大好きなママのおひざ。
今は赤ちゃんが乗っかってて、私がちょっと乗っかろうとすると「重いからおりて」って言ってすぐおろされちゃう。
ついこの間まで、わたしのおひざだった。
乗っかったら髪の毛なでてくれてたのに。
赤ちゃんなんてきらい。
病院に返してきて。
ママが「自分でできたの、えらいね」って言うから、なんでも自分でがんばるようにしてるよ。
着替えもお片付けもがんばってやってるけど、やっていない時はおこられる。
「おねえちゃんでしょ」っておこられる。
この前まで一緒にお手伝いしてくれたのに、ちょっとできないことがあるとおこられる。
「ママ、今日ね、幼稚園でこんなことがあったんだよ」
っておはなしできなくなって、もう話してないことがたくさんになっちゃって、話したいことがわからなくなっちゃって、たまに話そうとしても、話したいことがうまく言えなくなっちゃって。
「もっと自分の言いたいことははっきり言わないとね」
ってママに言われて、どうしていいかわからなくなって泣いちゃった。
ママに「もうおねえちゃんなんだから、すぐ泣かないの」
って言われたから、わたし泣かないようにがんばるってきめたの。
大好きなママがそういうんだもの。
わたし、がんばらなくちゃ。
ふたり目はラクチン
「子どもには兄弟姉妹がいた方が、逆に子育てラクよ」
そうママ友たちからのハナシを聴いていたから、二人目育児は余裕のよっちゃんだと思っていた。
でも、長女の赤ちゃん返りなのか、いつもまとわりついてくる。
あんなに「ママ、ママ」言う子だったっけ。
私はふたりめの子どもの世話で、夜も寝不足気味。
旦那は仕事も遅くてワンオペ。
おねえちゃんには、できるだけ自分ひとりで出来るようになってほしい。
もう５歳だし、言えばわかるしちゃんとできるようになってきた。
前のようにいろいろ話す時間が取れなくなってきたけど、幼稚園でも楽しそうに遊んでるって先生言ってたし、まぁ大丈夫よね。
おねえちゃんもあれこれ言われたらいやだろうしね。
おねえちゃんのためを思って、私、おねえちゃんにいろいろ言うのやめておこう。
ふたりめの子どもは、手順がわかっているだけに楽しい。
純粋に愛おしいし、ひとりめで右往左往していた時と違って、心から赤ちゃんのお世話も楽しんでいる。
ひざに乗せてあやしていると、おねえちゃんの小さい頃にも似てるなぁなんて嬉しくなる。
だけど、おねえちゃんがひざに乗ろうとしてくるのはなぜ？
もう大きいんだから、おひざはいいよね。
「重たいよ」は、おねえちゃんはもう大きくなったから抱っこできないよ、っていう意味ではっきり伝えたんだけど、おねえちゃん、なんだか寂しそうだったな。
5歳の子ってまだ抱っこしてほしいものなのかな。
これでもう少し大きくなったら、おねえちゃんがお世話してくれて私もラクできるかな。
そのためにもおねえちゃんがもっとしっかりするようにしなくちゃ。
お着替えもお片付けも、もっとちゃんとできるようにしつけなきゃ。
子育てもあと少しの辛抱。
私、がんばってる。
ママ、抱きついてもいい？
ママはわたしのお話しをきいてくれなくなっちゃったけど。
ママは赤ちゃんのお世話とご飯をつくるのに大忙しだけど。
おひざには乗れなくなっちゃったけど。
わたしはやっぱりママがスキなんだ。
ママ、おひざに乗れなくてもいいから。
抱きついてもいい？
1回だけぎゅっと抱きついてもいい？
わたしも赤ちゃんみたいにおひざに乗りたいよ。
わたしも赤ちゃんみたいにおんぶされたいよ。
1回だけ、ぎゅっと抱きついてもいい？
では改めて、今日のメッセージ
ママへ、私のこと見てる？子どもより
大人になって、言いたいことが言えない、我慢しがちな女性は、小さい頃にこんな出来事があったのかもしれません。
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