夫を頼ることができません

正しい恋愛の悩み方：愛のトリセツ第３６５目、本日は結婚のことでお悩みのあなたへメッセージです。

1 夫を頼ることができません

夫を頼ることができません

最初に言ってしまいますと・・・

実はこの悩みをお持ちの方は、心の底では「夫を頼りたい」と思っているのです。本心ではそう思っています。

でもなぜか、表面的には「自分でやった方が早いし確実」だと思っていることが多いんです。そして、得てしてしっかり者タイプだったりします。

夫と助け合っていきたい
夫に協力してほしい
夫に甘えたい

と思っている、とは仰います。

でも、どこかで「夫をコントロールしたい」が醸し出されています。

だから、夫のすることに、イライラしたりモヤモヤしたりしますが、そこにはある理由が潜んでいるのです。

ということで、本日の愛のトリセツの始まりです。

夫を頼れない理由

あるサイトで、こんなご相談がありました。

30代臨月間近の妊婦さん。ギリギリまで働いて家事もして。突然引越しもしなければならなくなり、物件探しも荷物の梱包も、引越しに伴う各種手続きもひとりでやっていたそう。旦那さんは物件の内覧1回と契約のときの同行だけ。コロナ禍にも関わらず、旦那さんは週末は友人と出かけたりするので感染の不安もあるし、出かけるくらいなら手伝ってほしい気持ちでいっぱい。旦那さんも仕事しているから、自分が出来ることは黙々としてきたけれど、頼れない夫に不満。

話し合いもされたそうですが、旦那さんは「わかった」と言うものの、何も変化がないそうです。

この方の望みは「少しでも頼れる夫に変わってほしい」です。

はい、ズバリ申し上げると・・・

このままでは旦那さんは頼れる夫になることはありません、です。

そして、頼れる夫になってほしいなら、奥さんは「今やっていることを、やめる方向で暮らす」です。

競争心と勝ち負けを捨てて

心の中に、競争心や勝ち負けがあるかどうかは、意識して存在している場合と、無意識で存在している場合とあるんです。

意識的に「夫には負けたくない」「夫に気づかれる前にきちんとしておきたい」などがあると、いつも闘争心が心にあるわけで、相手を見張るということをします。

結果、夫へのダメ出しや卑下、「なんでわからないの」「なんで気づかないの」と心の中で毒づいたりすることで、自分のストレスを発散しようとしますが、全然ストレスは消えてくれません。

そして、逆に夫から指摘されたり、ダメ出しされたりすると、ものすごくムカついたり、逆ギレしたり、悔しさにまみれたり、感情が湧きたってしまうんです。

だから、いつもどこかイライラして過ごしています。

一方、無意識でこういった感情を持っている場合、相手への要望として上ってくるものの、どこかで「自分がやらねば」「誰かに任せても誰もやってくれない」という想いから、全部自分でどうにかしようとします。

相手に委ねる
相手に任せる
相手にお願いする

という選択肢を持ちません。そして、こういうタイプの人には、まさに「委ねられない」「任せられない」「お願いしにくい」という相手があてがわれます(笑)。

夫婦で助け合いながら頑張っていきたい、とこの妊婦さんは思っているのですが、現実は「全部自分でこなしてしまう」タイプです。

旦那さんの出番がないまま、妊娠も臨月を迎えようとしています。

このまま出産したとして「使えない夫のままじゃホント困る！！」でしょうから、ここはどうにかしたいところですよね。

甘えたいのに甘えられない本当の理由

甘えたい、頼りたい、でも甘えられない、頼れない。

そう仰る奥さまって意外と多いのですが、その根本的な理由は「私は頑張っていないと価値がない」という思い込みから来ていることがあります。

何もしないでいること
寛ぐこと
のんびりすること

これをしようとすると、気持ちがザワザワしてしまうんです。

「今日は休日だからのんびりしよう」と思っていても、気づくとどこか片付け始めていたり、「誰かに何か言われるんじゃないか」と、ひとり暮らしなのに思ってみたり。

多くは、ご自身のご両親に由来するところがありますが、働き者でガンバリ屋のお母さんを見て育ち、忙しいと「あっち行ってなさい」と言われたり、何か成果が出たときだけ褒めてもらえたり、ダラダラしていると怒られたり、そんな幼少期に起きた出来事に紐づいた感情から、「私はもっと頑張らなければならない」「頑張っていない私じゃダメだ」と、旦那さんのぶんまで頑張り続けてしまうんですね。

頑張り続けることで、当然本人も疲れてしまうのですが、休み方がわからないし、休むことで自分の価値がなくなってしまうことが怖いんです。

ただ、頑張り続けることで、旦那さんの出番が大幅に減ります。

出番が減れば、旦那さんは自分の好きなことをする時間が増えます。

カラクリは意外と簡単なことだったりします。

なので、頼れる夫に変わってもらうのに大切なことは、「妻はしないことを増やす」なんですよ。